• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

ナノ微細構造に基づく波長多重・偏光多重光記録媒質の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16560318
研究機関仙台電波工業高等専門学校

研究代表者

馬場 一隆  仙台電波工業高等専門学校, 教授 (10192709)

キーワード光メモリ / 追記型光ディスク / 波長多重光記録 / 偏光多重光記録 / ナノクラスター / 島状金属薄膜 / 偏光素子 / 波長合分波器
研究概要

本研究の目的は、ナノメートルサィズの金属微粒子からなる島状金属薄膜を光記録層として用いる波長多重光記録媒質及び偏光多重光記録媒質について、どの程度の特性が期待できるのかを明らかにする事にある。本年度は、波長多重光記録について検討を行なうとともに、多重光記録用の周辺素子についても研究を行った。
先ず、短波長用の波長多重光記録媒質については、金属材料として銀を用いて波長500nm以下の波長帯を対象として検討を行った。金属として銀を用いた場合、粒子形状が偏平では波長500nm以下に共鳴吸収波長を持つ薄膜を得ることは不可能なので、基板面に垂直な方向に回転軸を持つ偏長な回転楕円体粒子からなる島状銀薄膜を用いた。薄膜1層当たりの最適な反射率や吸収率を10〜20%程度として検討を行った結果、銀微粒子のアスペクト比を0.1から0.8の範囲で制御することにより、波長350nmから450nmで、2〜3波長程度の波長多重化が可能であることが分かった。
次に、偏光多重光記録媒質について、通常の真空蒸着装置を用いて、基板を蒸着源に対して70°程度に傾けて蒸着する斜め蒸着法金属粒子により試作を行なった。偏光特性を持つ薄膜は得られたが、共鳴吸収特性はブロードであり、偏光多重光記録の原理確認実験には至らなかったので、現在試作方法の改良について検討中である。
また、波長多重・偏光多重光記録媒質用光ピックアップの構成要素である偏光子や波長合分波器については、昨年度に引き続いて主としてトレランスについて理論的な検討を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Theoretical characteristics of optical polarizing films using oblique metal island films2006

    • 著者名/発表者名
      K.Baba
    • 雑誌名

      Proc.Soc.Photo-Opt.Instru.Eng. (in press)

  • [雑誌論文] 島状金属薄膜を用いた波長多重・偏光多重光記録媒質の理論的検討2005

    • 著者名/発表者名
      馬場一隆
    • 雑誌名

      仙台電波高専研究紀要 35

      ページ: 1-6

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 傾斜微粒子島状金属薄膜の偏光フィルムへの応用2005

    • 著者名/発表者名
      柿沼悠
    • 雑誌名

      仙台電波高専研究紀要 35

      ページ: 7-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 金属ナノ微粒子を用いたプリズム型波長合分波器の理論的光学特性2005

    • 著者名/発表者名
      菅野良太
    • 雑誌名

      仙台電波高専研究紀要 35

      ページ: 13-18

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi