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2006 年度 実績報告書

人間-エージェント社会のモデル化と制御

研究課題

研究課題/領域番号 16560354
研究機関九州大学

研究代表者

村田 純一  九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 助教授 (60190914)

キーワードエージェント / エージェント仮想社会 / 社会モデル / マルチエージェントシステム / 強化学習
研究概要

人間-エージェント社会の制御法に関して以下の研究を行った.
まず,制御法の開発と検証に使用する人間-エージェント社会モデルとして,コンピュータをネットワークに接続して利用する複数の人間とそれを支援するエージェントのモデルを構築した.ある人間のネットワーク利用は他者のネットワーク利用速度に影響を与える.すなわち人間はネットワークを介して利害対立の関係にある.エージェントは各人が使用するコンピュータに存在し,ネットワークを介して相互に情報交換を行う.
次に,このモデルを例題として,人間-エージェント社会の制御法を開発した.本研究では,行動する人間本人およびその影響を受ける他者それぞれによる評価に基づいて,人間・エージェントの行動を変化させることによって制御を行うこととしている.ここで,個人による評価は本質的に主観的であり,万人が納得する統一的・客観的評価は極めて困難であることから,主観的な評価である不平を各人がエージェントに伝達するものとした.不平の強さは状況が同じでも個人差が生じるため,開発した制御法は,各個人が他人と比べて自分の不平の方が大きいというような2次的な不平を持つことがないよう,各人の不平の強さのバランスを取ることを基本とし,そのバランス点を,不平の総和という全体的な視点に基づいて適応的に変化させ,関わる人間の主観に応じたバランス点が見出せる方法とした.この制御法を上述のモデルに適用したシミュレーションによってその有効性を確認した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Introduction and control of subgoals in reinforcement learning2007

    • 著者名/発表者名
      J.Murata, Y.Abe, K.Ota
    • 雑誌名

      Proc. TASTED Int. Conf. on Artificial Intelligence and Applications (印刷中)

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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