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2005 年度 実績報告書

内視鏡手術支援ロボット用遠隔触知覚センサシステムの基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 16560364
研究機関信州大学

研究代表者

伊藤 秀明  信州大学, 工学部, 助教授 (60143989)

キーワード音叉型水晶触覚センサ / シリコンゴム / 粘弾性 / 粘性によるヤング率
研究概要

厚みを変えたシリコンゴムへ音叉型水晶触覚センサの基底部を接触させたときのインピーダンス変化より、シリコンゴムの粘性によるヤング率を評価する手法を確立した。シリコンゴムをフォークト体の粘弾性モデルで扱い、減衰する縦波進行波の解を用いて、減衰係数αと粘性によるヤング率との関係式とシリコンゴムのみ減衰する進行波で扱う3層透過モデル(1層目は水晶で弾性体として扱い、2層目はシリコンゴム、3層目はネオプレンゴムで減衰なしとして解析)で透過率Tと減衰係数αとの関係式を関連づけて、水晶触覚センサによるインピーダンス変化から減衰係数αを決めて粘性によるヤング率を求める式を得た。シリコンゴムの一辺を60mmの正方形で厚みのみ5、10、15、20、25、30mmと変化させて、その中心で触覚センサによるインピーダンス変化を測定した。その結果、シリコンゴムの硬さJIS硬度40、50、60、70の4つとも、5mmから10mmへ厚みが増加するとインピーダンス変化には僅かの増加が見られ、それ以後は厚みを増してもほぼ一定になった。インピーダンス変化が透過率Tに比例するとして計算した結果が実験結果に一致するように減衰係数αを求めてシリコンゴムの粘性によるヤング率を求めた。引張試験機で求めたヤング率を計算に使う必要があるが、シリコンゴムJIS60の粘性によるヤング率1.0×10^5[Pa]とシリコンゴムJIS70の粘性によるヤング率1.6×10^5[Pa]を求めることができた。本研究によって、厚みによる縦波進行波の減衰の影響をインピーダンス変化として測定でき、粘性によるヤング率を測走できた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 音叉型水晶触覚センサによるシリコンゴムの硬度測定2006

    • 著者名/発表者名
      伊藤秀明
    • 雑誌名

      超音波テクノ 18・1

      ページ: 17-19

  • [雑誌論文] 音叉型水晶触覚センサのインピーダンス変化を利用したシリコンゴムの粘弾性測定の検討2005

    • 著者名/発表者名
      山田祐貴, 伊藤秀明
    • 雑誌名

      平成17年度応用物理学会 北陸・信越支部学術講演会予稿集

      ページ: 98

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Investigation on Viscoelasticity of Silicone Rubber Using Impedance Change of a Quartz-Crystal Turning-Fork Tuctile Sensor2005

    • 著者名/発表者名
      Hideaki Itoh, Yuuki Yamada
    • 雑誌名

      Proc. of the 2005 Ultrasonics symposium

      ページ: 1448-1451

  • [雑誌論文] 音叉型水晶触覚センサのインピーダンス変化を利用したシリコンゴムの粘弾性測定の検討2005

    • 著者名/発表者名
      伊藤秀明, 山田祐貴
    • 雑誌名

      第26回超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム講演予稿集

      ページ: 79-80

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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