研究課題
本研究の主要テーマは、max-plus代数に基づくシステム制御手法に対するロバスト制御理論を新しく構築するとともに、新しく開発するシステム制御手法を在庫管理問題や設備管理問題などの経営工学上の問題に応用することを試み、システム制御手法の適用範囲を拡大することを行なうことである。平成17年度では、以上の目的を実現するために、時間駆動のモデル式であるmin-plus代数に基づく表現を組み込んだmax-plus代数によるモデル予測制御においてフィードバック特性を明らかにする(計測自動制御学会第5回制御部門大会、2005にて発表)とともに、区間モデルで与えられたmax-plus代数によるモデリング手法およびそのシステムに対するモデル予測制御系の構成法を与えた(計測自動制御学会第38回離散事象システム研究会、2005にて発表)。さらに、経営工学問題への応用を行なう準備として、max-plus代数に基づく制御手法の重要な応用対象になると考えられる在庫管理問題において、時系列予測手法の改善を行なった在庫管理手法に関して研究成果を挙げた。同様に、設備管理問題において、連続組み立てラインとセル生産方式の性能比較を在庫管理手法を用いて行う手法を与える研究成果を挙げた。来年度は、研究プロジェクトの最終年度を迎え、max-plus代数に基づく制御理論のロバスト性に関する性質をより詳細に解明し、さらに、在庫問題、スケジューリング問題への定式化に関する手順を確立することによって、これまでの研究成果をまとめることを行なう。
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日本経営工学会論文誌
日本経営システム学会 Vol.22,No.1
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Industrial Engineering & Management Systems Vol.4,No.1
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日本国際観光学会論文集 12巻
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