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2006 年度 実績報告書

再生骨材を用いたコンクリートの品質管理および耐久性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16560399
研究機関岡山大学

研究代表者

綾野 克紀  岡山大学, 廃棄物マネジメント研究センター, 助教授 (10212581)

キーワード再生骨材 / 吸水量 / スランプ / 強度 / 乾燥収縮ひずみ / 耐硫酸塩性
研究概要

再生骨材のコンクリート用骨材としての利用が促進されない一つの原因として,再生骨材を用いたコンクリートの性能が,普通骨材を用いたものに比べて劣ることが挙げられる。再生骨材に含まれる吸水量に着目し,再生骨材に含まれる吸水量が再生コンクリートの性能に及ぼす影響を調べた。再生細骨材を用いる場合,その吸水率試験が正確に行われ,コンクリート打設時に表乾状態であれば,再生細骨材の普通細骨材との置換率および再生細骨材の強度によらず,スランプが低下することはないということが分かった。また,再生骨材を用いることによって起こるコンクリートのスランプの低下は,再生骨材を水洗いして用いることにより,改善することが可能であることが分かった。また,再生骨材を用いることによって起こるコンクリートの空気量の増加は,再生骨材を水洗いして用いることにより,普通骨材を用いたものと同程度まで低減することが可能であることが分かった。再生骨材を用いたコンクリートの強度および静弾性係数の低下は,再生骨材に含まれる吸水量Δωによって表すことが可能であることが分かった。再生骨材を用いることによって起こるコンクリートの乾燥収縮ひずみの増加は,再生骨材に含まれる吸水量によって表すことが可能であることが分かった。また,吸水量の大きい骨材を用いたコンクリートほど蒸発可能水分量が大きく,乾燥収縮が長期にわたり,乾燥収縮ひずみ量も大きくなるということが分かった。また,コンクリートの乾燥収縮ひずみは,再生骨材を用いた場合でも骨材中に含まれる吸水量を考慮することによって,土木学会予測式による予測が可能であるということが分かった。再生コンクリートの耐硫酸塩性は,コンクリートの配合における単位水量に大きく影響を受け,再生骨材中に含まれる吸水量の影響は小さいことが分かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 水酸化アルミニウムによるアルカリ骨材反応抑制効果2007

    • 著者名/発表者名
      石井あきな, 藤井隆史, 渡辺純一, 片岡宏治, 綾野克紀
    • 雑誌名

      材料 Vol.56 (掲載予定)

  • [雑誌論文] 水酸化アルミニウムによるコンクリートの耐久性改善に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      田中誠司, 片岡宏治, 渡辺純一, 綾野克紀
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 Vol.29 (掲載予定)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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