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2005 年度 実績報告書

コンクリート構造物のライフサイクルマネジメントにおけるLCCO_2の最適評価

研究課題

研究課題/領域番号 16560401
研究機関早稲田大学

研究代表者

関 博  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40120919)

キーワードLCCO2 / 桟橋 / 環境税 / 統合化 / 現在価値換算
研究概要

昨年の2月には京都議定書が発効し地球温暖化防止対策は緊急の課題となっている.建設関係でも資材製造によるCO2排出量は日本全体の物質使用量の約32%を占めている.廃棄物についてみると産業廃棄物総量の20%は建設廃棄物であり、そのうちコンクリート塊は42%に達している.今年度は主に次の項目に焦点をあてて検討した.すなわち、(1)コンクリートの品質とLCCO2,(2)補修工法や解体・撤去とLCCO2、(3)LCCO2とLCCの相互関係、である.
これらの項目に関して、RC構造物の劣化予測や建設から解体・撤去にいたるインベントリー分析を実施し、かぶりと呼び強度を因子としたLCCO2とLCCを算定した.劣化予測は塩化物イオンの浸透による鉄筋腐食による構造体の変状を考え、かぶりは7〜12cmの範囲、コンクリートの品質は21〜36N/mm2の範囲を設定して計算を実施した.LCCの計算の過程では、LCC結果に大きな影響をおよぼす割引率に関してモデルを構築した.LCCO2とLCCの相互関係については、統合化手法として環境効率指標を用いる方法、国土交通省の「総合評価入札方式」の考えを応用した方法、環境税により環境影響をコスト化する方法、などを基として検討を加えた.本研究から、LCCやLCCO2の統合化手法の相違によって評価結果が異なることがあり、環境影響評価などにさらなる検証が求められることとなった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] LCCおよびLCCO2を考慮したRC桟橋の最適なかぶりと呼び強度に関する一考察2005

    • 著者名/発表者名
      伊澤 允智, 関 博
    • 雑誌名

      土木学会第60回年次学術講演会講演集 第V部

      ページ: 401-402

  • [雑誌論文] 塩害環境下におけるRC構造物のLCC算定と補修工法選定システムの開発2005

    • 著者名/発表者名
      高橋稔明, 酒井通孝, 関 博, 松島 学
    • 雑誌名

      コンクリート工法論文集 第16巻第3号

      ページ: 21-29

  • [雑誌論文] Calculation of LCC for Reinforced Concrete Piers

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, T., Sakai, M., Seki, H.
    • 雑誌名

      Int'l conference on Structural Condition Assessment, Monitoring and Improvement

      ページ: 299-306

  • [図書] 環境材料学2005

    • 著者名/発表者名
      関 博, 井上武美, 木村秀雄
    • 総ページ数
      214
    • 出版者
      理工図書株式会社

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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