研究課題
本研究では、風速を静的な風圧力に換算した従来の研究に対して、瓦の飛散の前兆現象である動的な振動に着目して行ったものである。すなわち、風洞実験により、瓦の飛散に最も大きな影響を及ぼすと考えられる比較的低周波数の振動発生のメカニズムを明らかにした。具体的には、以下のことがわかった。(1)昨年度の報告で述べた瓦の飛散に影響を及ぼす屋根勾配の影響を、加速度情報を解析することにより確認することが出来た。(2)飛散直前に現れる瓦の波うち現象が観察でき、隣接する2枚の瓦に作用する力が同期したり、位相がずれたりする現象を解析することが出来た。(3)高速度ビデオカメラの映像解析により、飛散現象に最も大きな影響を及ぼす低周波数の振動数を同定することが出来た。また、瓦に作用する力の発生メカニズムも明らかとなった。
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第55回理論応用力学講演会講演論文集 平成18年1月24〜26日,京都
ページ: 533-534
日本機械学会論文集 B編 71巻・710号
ページ: 23-29
第14回計測自動制御学会中国支部学術講演会論文集
ページ: 184-185