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2005 年度 研究成果報告書概要

凍結融解による透水係数の変化を利用した汚染土壌洗浄技術に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16560438
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 地盤工学
研究機関摂南大学

研究代表者

伊藤 譲  摂南大学, 工学部, 教授 (30281752)

研究分担者 嘉門 雅史  京都大学, 大学院, 教授 (40026331)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
キーワード土壌汚染 / 透水係数 / 凍結融解 / 凍上
研究概要

本研究の目的は,凍結融解を利用した汚染粘性土地盤の通水洗浄技術について,透水係数の増加に影響を及ぼす要因を明らかにすることである。藤森粘土と関東ローム等の試料土を用いて,凍結方法,上載荷重,拘束条件,土質条件,給水条件等の影響を検討した。研究期間中の成果をまとめると,以下のとおりである。
(1)凍結融解後の透水係数の増加には,凍上作用の影響は小さいと考えられる。それは,温度降下速度,温度勾配,凍結速度と給水条件による融解後の透水係数に大きな違いが認められなかったことから推定される。
(2)土質条件以外では,凍結融解後の透水係数に影響を与えるのは冷却温度と上載荷重であった。冷却温度は,-5〜-7℃程度の温度で凍結すれば十分な効果が得られることが分かった。上載荷重の検討より,地下10-20mの深度まででは十分な効果が期待されるものと考えられた。
(3)凍結融解による透水係数の変化は土粒子の表面状態に関する何かが変化したことにより生じるものと考えられる。これは,冷却温度がある一定温度(-5〜-7℃程度)より高いほど,融解後の間隙比が大きく,透水係数は逆に低くなる傾向があることから推察される。さらに,凍結融解前後での液性限界の違い,練り返し試料の一軸圧縮強度圧縮強さと炉乾燥等の処理を行った試料の透水係数の挙動からも推察することができる。
(4)(1)に関して,透水係数の増加の原因を土粒子配列の変化や凍結吸引力による微細構造の発達も現段階では完全には否定することができない。実験観察手法を工夫する必要がある。
(5)凍結融解による透水係数変化と関係している土質パラメーターとして液性限界と塑性限界が挙げられるが,これらの値だけからは融解後の透水係数を推定することはできなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] The on-site remediation of contaminated fine-grained soils based on the effect of permeability change after freezing and thawing2006

    • 著者名/発表者名
      Y.Ito, K.Nii, K.Aramoto
    • 雑誌名

      Proc. 16th ICSMGE

      ページ: 2383-2386

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-12-13  

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