研究課題/領域番号 |
16560447
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西田 修三 大阪大学, 大学院工学研究科, 助教授 (40172663)
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研究分担者 |
中辻 啓二 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (10029324)
入江 政安 大阪大学, 大学院工学研究科, 助手 (00379116)
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キーワード | 大阪湾 / 紀淡海峡 / 栄養塩 / 懸濁態物質 / 溶存態物質 / シミュレーション / 流況 / 水質底質 |
研究概要 |
本研究では、閉鎖性内湾における懸濁態物質の動態を明らかにするために、大阪湾を対象に挙動の実態調査を実施し、水域全体の環境動態に及ぼす影響について定量的評価を行うことを目的としている。研究は大きく分けて、現地観測と資料収集・データ解析、および、懸濁態物質の動態モデル化より構成されている。 本年度は、現地観測および水質・底質分析により得られた結果を基に、大阪湾に流入する懸濁態物質の挙動の実態を明らかにするとともに、数値シミュレーションによる解析も行った。 ・大阪湾における懸濁態物質を含む栄養塩の起源について、関係機関で実施されてきた20年間の水質調査データを用いて解析を行い、起源割合の算定を行った。 ・紀伊水道を含む広域な流動・水質シミュレーションを実施し、紀淡海峡を通じての物質交換機構を明らかにするとともに、物質輸送に及ぼす黒潮離接岸の影響についても解析を行った。 ・大阪湾奥部の陸水影響域における底泥分析結果を基に、懸濁態物質の沈降堆積過程の定量化を行った。 ・淀川河川水に含まれる懸濁態物質のリン吸着量を明らかにするために、現地水の分析を行った。また、海域への流出の伴う吸脱着特性を明らかにするために、SS、水温、塩分(pH)をパラメータに室内実験を行った。その結果を基に、河口を流出する懸濁態物質による、リンの吸着と溶出をシミュレートした。
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