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2004 年度 実績報告書

我が国における降雨の時空間分布の経年変化の検証

研究課題

研究課題/領域番号 16560456
研究機関岐阜工業高等専門学校

研究代表者

鈴木 正人  岐阜工業高等専門学校, 助教授 (20236003)

キーワード降雨の時空間分布 / 気候変動 / 経年変化
研究概要

降雨の時空間分布ともに,1時間降水量を基礎資料として用いることとし,時間分布の場合はアメダス観測値,空間分布の場合はレーダーアメダス解析雨量,によりデータを入手した。対象降雨は時空間的に集中した降雨が多いとされている8月の全ての雨とし,時間分布の場合は1976〜2003年の28年間を,空間分布の場合はレーダーアメダスの観測期間が5kmメッシュで行なわれた1995〜2000年の6年間である。また,対象地点は時空間的に集中する雨が降るようになってきているといわれている東京,比較対象として岐阜,青森などである。
レーダーアメダス解析雨量データを対象に,降雨の空間的な集中の程度を表す指標である空間的な分散(値が小さいほど空間的に集中している)を求め地域間の比較をしたところ、東京は岐阜と比べると空間的な分散が小さく空間的に集中して強い雨が降っていることが示された。しかし、大阪・名古屋では東京の様に降雨が空間的に集中している傾向は見られなかった。また,雨域(雨が降っている範囲)の広さについても,東京では雨域が狭い雨が多い傾向がみられたが,大阪,名古屋では特にそのような傾向はみられなかった。また,降雨の時間的な集中の程度を表す指標である時間的な分散については、アメダス観測値を対象に経年変化を調べたが,東京を含むいずれの地点も明確な減少(降雨が時間的に集中)傾向はみられなかった。
17年度は,アメダス観測値を用いて降雨の空間的な集中の程度を表現することで,空間分布についても経年変化を調べると共に,時間分布の経年変化についても対象地点を増やして検証していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 経年変化の検証を目的とした降雨の時空間分布の定量化の研究2005

    • 著者名/発表者名
      鈴木正人
    • 雑誌名

      岐阜工業高等専門学校紀要 第40号

      ページ: 85-88

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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