16年度において以下のように研究を行った。 1)徒歩交通・公共交通を中心とした調査と集計 従来研究では特に自動車交通について分析したが、公共交通、徒歩交通についてはほとんどなされていない。本研究では、特に徒歩交通と公共交通について、重点的に、出発時刻や目的地方向別の所要時間や経路を分析した。徒歩交通、公共交通について、追加調査(小規模調査)を行い、様々な分析を行った。また、これにもとづいて次年度の本調査のための準備を行った。 2)地形データに基づく道路冠水・自動車走行断念地点の特性解析 本研究では既に道路冠水・自動車走行断念地点マップを作成している。自動車の走行断念地点は市内に多く分布しているが、走行断念地点と地形的な特性との関係については何ら把握されていない。よってここでは、特に自動車走行経路データと地形的影響を中心に分析したが、地形図に対して、自動車走行断念地点をわかりやすくビジュアル化することができた。 3)実データに基づく速度別走行経路図の動画シミュレーションの開発 本研究では集中豪雨下で走行した経路を地図上に記入して頂いている。本研究では、この表示方法を高度化して、短い時間単位で速度別経路図の実際の移動部分がリアルタイムに動いていく動画シミュレーションを開発して、今年度ITS世界会議等で発表した。
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