1.対象地域(静岡県浜松市中心部)における信号機交差点全てに対しEVALP信号機制御と現在の信号機制御をシミュレーションできるセルオートマトン法に基づく信号機制御・交通シミュレーションシステムを高性能PC上にJAVA言語を利用し実装した。 2.対象地域(静岡県浜松市中心部)において各交差点における信号点灯時間、交通量調査を実施して得た実測データを基に、交通シミュレーションを実施し、現在の交通信号機制御とEVALPに基づく信号機制御を比較検討した。さらに種々の交通量を想定し同じ交通シミュレーションを行った。何れの場合についても車の停止回数(信号待ちや隣の交差点からの渋滞伝播によるもの)の総和を評価基準とすると、FVALP信号機制御のシミュレーション結果の方が各交差点を平均して10%から20%渋滞が緩和されるとの結果が得られた。 3.対象とした道路では信号機の系統制御が行われているが、現在行われている一連信号機群の系統制御と各交差点信号機の地点EVALP信号機制御をシミュレーション比較した場合でも流動車の総数はEVALP交通量制御のほうが10%から15%は良好であった。 4.EVALPを利用した系統制御理論を構築し、同じくPCに実装した。さらに同じ地域を対象に現在行われている系統制御とEVALP系統制御をシミュレーションを基に比較した。結果としては通常の系統制御に較べて10%から15%EVALP制御の流動車総数が多かった。 5.信号機制御は実際にはPLC(Programmable Logic Controller)にラダーダイヤグラムとして実装されている。このことを考慮してEVALP信号機制御(EVALPプログラム)をPLCのラダーダイヤグラムに変換可能であることを示した。
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