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2005 年度 実績報告書

多軸応力状態におけるH形断面鋼柱の不安定挙動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16560507
研究機関首都大学東京

研究代表者

山崎 真司  首都大学東京, 都市環境学部, 教授 (30264592)

研究分担者 見波 進  首都大学東京, 都市環境学部, 助手 (00219693)
キーワードH形断面鋼柱 / 載荷実験 / 二軸曲げ / 単調載荷 / 繰返し載荷 / 曲げ捩れ座屈 / エネルギー吸収能力
研究概要

多層骨組の柱材は,常時荷重による応力に加えて,地震時に二方向の水平力と変動軸力を受ける.本研究は,このような多軸応力状態におけるH形断面鋼柱の不安定挙動を明らかにすることを目的とする.
H形断面柱は,強軸曲げを受ける場合と弱軸曲げを受ける場合で異なった不安定挙動を示す.通常,強軸曲げを受ける場合は曲げ捩れ座屈によって不安定となり,弱軸曲げを受ける場合は局部座屈またはPΔ効果によって不安定になる.水平力の作用方向,水平力の載荷方法,軸力の載荷方法を変化させた一連の実験を行い,併せて解析による検討を行い,二軸曲げを受けるH形断面材の崩壊モードとエネルギー吸収能力を支配する基本的パラメータを明らかにし,エネルギー吸収能力を定量的に評価するための基礎資料を得る.
平成17年度では,平成16年度に続き実験および解析により研究を進めると共に,研究のまとめを行った.
試験体は昨年度同様,溶接組み立てH形断面材とし,より細長比の大きい試験体を用いた実験と,昨年度と同様の細長比を有する材に対して軸力を変化させた実験を行い,細長比および軸力比の影響をみた.
試験体の長さLは,L=1500mmおよびL=750mmとし,L=1500mmの試験体は,水平載荷方向4方向(0,30,60,90°),軸力比は30%の一定条件で一方向単調載荷と繰返し載荷実験を行った.L=750mmの試験体は,水平載荷方向は4方向(0,30,60,90°),軸力比は60%で,一方向単調載荷実験と一部繰返し載荷実験を行った.試験体数は合計16体である.使用する実験設備は平成16年度と同一である.
平成16年度と17年度に行った実験および解析の結果に基づき,水平荷重により二軸曲げを受けるH形断面材の不安定現象について考察した.本研究で用いた解析法により,部材が崩壊に至までの挙動を精度よく予測することが出来ること,任意方向載荷時のエネルギー吸収量を予測出来ことを示した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] H形断面鋼柱の塑性二軸曲げ実験(その1)単調載荷2006

    • 著者名/発表者名
      高濱亮太, 外山圭佑, 山崎真司, 見波進
    • 雑誌名

      日本建築学会関東支部2005年度研究報告集 1

      ページ: 161-164

  • [雑誌論文] H形断面鋼柱の塑性二軸曲げ実験(その2)繰返し載荷2006

    • 著者名/発表者名
      外山圭佑, 山崎真司, 見波進, 高濱亮太
    • 雑誌名

      日本建築学会関東支部2005年度研究報告集 1

      ページ: 165-168

  • [雑誌論文] 任意方向の水平力を受けるH形断面鋼柱の弾塑性挙動に関する実験的研究 その1 実験方法および一方向載荷実験結果2005

    • 著者名/発表者名
      須藤亘平, 山崎真司, 見波進, 外山圭佑
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集 C-1分冊

      ページ: 725-726

  • [雑誌論文] 任意方向の水平力を受けるH形断面鋼柱の弾塑性挙動に関する実験的研究 その2 繰返し載荷実験結果および考察2005

    • 著者名/発表者名
      外山圭佑, 山崎真司, 見波進, 須藤亘平
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集 C-1分冊

      ページ: 727-728

  • [雑誌論文] 二軸曲げを受けるH形断面鋼柱の弾塑性挙動2005

    • 著者名/発表者名
      山崎真司, 見波進, 外山圭佑, 須藤亘平
    • 雑誌名

      鋼構造年次論文報告集 13

      ページ: 261-266

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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