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2005 年度 実績報告書

微動の水平/上下スペクトル比を用いた不規則地下構造のインバージョンに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16560519
研究機関広島国際大学

研究代表者

上林 宏敏  広島国際大学, 社会環境科学部, 助教授 (30300312)

キーワード逆解析 / 微動水平 / 上下スペクトル / 堆積盆地構造 / 階層構造 / 数値実験 / 遺伝的アルゴリズム
研究概要

今年度は,インバージョンに使用した遺伝的アルゴリズム(GA)において諸パラメター(保存戦略手法,交叉率,突然変異確率など)の最適な値を計算機による実験に基づいて設定した。さらに,並列計算機に適した並列化のアルゴリズムを導入し,数値計算の高速化をはかった。解の探索効率を高めるため,盆地構造のサブモデル化と空間分解能を表すグリッドサイズに関する階層化モデルを導入した。これらに基づき,計算機内において,伏在断層を含む任意形状を有する不規則境界面を持つ堆積盆地モデルに対し,境界面形状のインバージョンを複数の地表観測点HV比に対して行った。その結果,次のことが分かった。幅約30km,最大深度2.4kmの堆積盆地において0.15kmの空間分解能を持つ基盤面形状をGAを用いて効率的に探索することができた。また,観測点数を多くすることにより解の収束速度が速くなるが,対象周波数範囲における最小波長の半分程度の観測点スパン以下であれば,収束速度に違いがないことが分かった。
今後の実用化に向けての課題として,(1)堆積層内における速度構造変化を考慮したコード化,(2)3次元構造のH/Vスペクトルへの影響,(3)観測に含まれる誤差の影響などについて検討しておく必要がある。これらについては,最終年度である来年度に検討を行う予定である。昨年度と今年度2年間の成果として,建築学会構造系論文集へ投稿を行い,採択が決定した。2006年5月号にて掲載の予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 不規則境界面形状推定のための微動H/V比を用いたスペクトルインバージョン2005

    • 著者名/発表者名
      上林宏敏
    • 雑誌名

      2005年度建築学会大会学術講演梗概集 構造2

      ページ: 199-201

  • [雑誌論文] 不規則基盤面形状推定のための微動水平・上下比のインバージョン2005

    • 著者名/発表者名
      上林宏敏
    • 雑誌名

      日本地震学会講演予稿集2005年度秋季大会 B051

      ページ: 80

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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