研究課題/領域番号 |
16560542
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
足立 啓 和歌山大学, システム工学部, 教授 (50140249)
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研究分担者 |
本多 友常 和歌山大学, システム工学部, 教授 (20304181)
田中 千歳 美作大学, 生活科学部, 助教授 (30346332)
朴 貞淑 岡山県立大学, デザイン学部, 助手 (50254602)
林田 大作 和歌山大学, システム工学部, 講師 (20379613)
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キーワード | 高齢化 / 過疎化 / 福祉のまちづくり / 地域福祉 / 小学校児童 / 安全性 / 小規模多機能施設 / 既存集会所 |
研究概要 |
全国でも有数の高齢過疎化が進展する地域である、「和歌山県みなべ町」をフィールドとして、福祉環境システムの構築と、住民のQOL(生活の質)を向上のための住環境整備に関する実践的な整備計画を提示するための研究を行った。 1.南部町における障害者・高齢者福祉ニーズに関する予備調査を行い、実態を把握し、課題を整理した。これらの成果をもとに、みなべ町保健福祉課と協働して「障害者プラン」「高齢者福祉計画」などを策定し、住み慣れた地域で生活する上での保健、福祉、住環境のあり方に関する提案を行った。 2.子供の生活環境にも着目し、児童福祉ニーズを把握した。また、みなべ町立南部小学校の児童の通学路の安全性に関する調査を行い、「校区内危険箇所マップ」を作成した。さらに、子供を対象とした犯罪の防止にも着目し、「きしゅう君の家マップ」を作成して地域住民に成果を還元した。 3.全国の先進的な福祉のまちづくりの事例調査を行い、高齢過疎化における地域福祉システムに関する資料を作成した。 4.障害者グループホーム、高齢者ユニットケア施設等のモデル提案を行い、計画・竣工に至った。 5.字(地区)ごとに残る地域資源である集会所に着目し、地域福祉ニーズに対応する形で、「小規模多機能施設の調査研究を行った。必要となる改修箇所を具体的に明示し、高齢過疎化が進展する地域に住む住民にとって、身近で親しみやすい施設となる可能性を示した。
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