研究概要 |
水溶性フェノール樹脂-炭素粒子(ケッチェンブラック、ファーネスブラック、ダイヤモンド、木炭)-エチルオルトシリケートとの組み合わせについて、炭化ケイ素粒子の生成状態の比較を行った。カーボンブラック添加の場合は、ウィスカーの生成が抑制されたのに対して、ダイヤモンド粒子や木炭粒子の場合は、多大なウィスカーの生成が見られ、粒子形態の違いが見られた。また1273K焼成時の粒子の分散状態についても、ファーネスブラック利用の場合がもっとも良好であった。11^<th> Asian Chemical Congress (Aug. 2005, Seoul) [Analysis of Silicon Carbide Formation Process from Carbon-Silica Hybrid Precursors Containing Plural Carbon Souces]や1^<st> Asia-Oceania Ceramic Federation Conference (Sep., 2005) [Silicon Carbide Particle Synthesis from Sol-Gel Precursors with Controlled Morphology]にて、得られた結果の報告を行った。 またポリマーブレンド系における変調構造の生成を利用した溶融紡糸を経てのSiC系中空繊維合成を試みた研究を関連して行い、日本セラミックス協会第18回秋季シンポジウム(平成17年9月大阪)や日本金属学会2006年春期大会(平成18年3月東京)にて得られた結果を報告した。ポリマーブレンド系の溶融紡糸過程に関する研究をTaylor & Francisより刊行の総説の一部として報告した(裏ページ参照)。
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