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2005 年度 実績報告書

マイクロ接合を用いたメディカル電子デバイスの作製

研究課題

研究課題/領域番号 16560638
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

福本 信次  兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60275310)

研究分担者 椿野 晴繁  兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00109894)
山本 厚之  兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (70220449)
キーワード金メッキ / ニッケルワイヤ / マイクロ溶接 / クロスワイヤ溶接 / ブレージング / メディカルデバイス / フィレット
研究概要

現在の高齢化社会を背景に,安全に長期間使用できるインプラント材の開発が進められている,メディカル電子デバイスの小型化は年々進んでおり,それと並行してマイクロ接合の必要性が高まってきている.たとえば心臓ペースメーカにおける電気回路にはNiやPt線の配線が必要な場合もある.昨年度は,メディカルデバイスとして古くから使用されているSUS304ステンレス鋼ワイヤおよびNiワイヤを抵抗マイクロ溶接し,その接合メカニズムを明らかにし,それに基づいてプロセスおよび継手性能の最適化を図った.本年度はメッキされた材料のマイクロ抵抗溶接性について検討した.メディカル電子デバイスにおいて使用される電気配線材料はメッキされることが多く,その溶接性に及ぼすメッキの影響は無視できないほど大きい.
金メッキNiワイヤのマイクロクロスワイヤ接合においてもメッキなしの場合と同様にナゲットは形成しない.接合プロセスは,(1)金めっき層の溶融または金/ニッケルのブレージング,(2)液相の排出,(3)固相接合,の3つの段階を経ることが明らかになった.また金メッキの溶接条件に及ぼす影響として,ブレージング効果が明らかになった.Au-Niがブレージングすることにより,継手の得られる最小臨界溶接電流を低下させることに成功した.また,機械的性質に及ぼす影響としては,フィレット効果が認められた.これは排出した液相が継手端部にフィレットを形成することにより,継手形状が非常になめらかになる.そのため,応力集中が緩和され,金メッキしていないニッケルワイヤ継手に比べて継手強度が大幅に改善された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Interfacial phenomena and Joint strength in resistance microwelding of crossed Au-plated Ni wires2005

    • 著者名/発表者名
      S.Fukumoto, Zheng Chen, Y.Zhou
    • 雑誌名

      Metall Mater. Trans. A 36A(10)

      ページ: 2717-2724

  • [雑誌論文] ニッケル綿綿のマイクロ抵抗溶接における入熱および変形制御2005

    • 著者名/発表者名
      福本信次, 椿野晴繁, Y.Zhou
    • 雑誌名

      溶接学会論文集 23(4)

      ページ: 571-576

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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