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2005 年度 実績報告書

太陽電地用CdTe半導体製造過程への強磁場の適用と変換効率の改善

研究課題

研究課題/領域番号 16560649
研究機関熊本大学

研究代表者

小塚 敏之  熊本大学, 工学部, 助教授 (60205424)

キーワードCdTe半導体 / 太陽電池用半導体 / 強磁場プロセッシング / 結晶配向 / 結晶粗大化 / 電解析出 / エネルギー変換効率 / 結晶磁気異方性
研究概要

CdTe半導体は太陽光のエネルギー変換効率が理論上最大であり,太陽電池用半導体として着目されているものの,結晶化が困難であることと大きな結晶粒サイズが得られないことから,現状では低い変換効率の製品しか得られていない.磁場中で結晶磁気異方性を持っ物質を電解する場合,結晶を配向させることができることがわかっている.立方晶であるCdTe結晶に対しては磁場による結晶配向は期待できないが,結晶磁気異方性をもつ六方晶金属のCd,Teを結晶配向させ,その上にCdTe結晶をエピタキシャル成長させることにより結晶配向ではなくテクステャーを揃えることが期待できる,その後,熱処理(焼き鈍し)処理を行い,結晶粗大化の過程でより大きな結晶粒に成長させることができる.以上の操作によりCdTeの結晶粒の粗大化という変換効率の向上という観点から革新的な技術が期待できる.
本年度に得られた知見と実績を以下に示す.
1.CdおよびTeの結晶配向が確認された.
2.CdはC面が磁場に垂直になるように配向し,磁揚によって配向指数は高くなる.特に3T以上で効果が顕著に現れる.
3.TeはC軸に対して原子がらせん状に配置し,磁化容易軸がC軸に対して傾斜しており,電析面が磁場に垂直であっても,平行であってもC面が出現する傾向にある.しかし電析面が磁場に平行の場合,マクロ的な対流により結晶粒のサイズが小さくなる.
4.CdTeをエピタキシャル成長させ,さらに熱処理により結晶を粗大化させるためには,Cdの融点,沸点が低いことから考えて,Teを磁場と垂直な基盤上に電析させることが望ましいと結論できた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Buoyancy Control of Slag Droplets in Molten Metal Using Lorentz Force2005

    • 著者名/発表者名
      小塚敏之, 稲葉栄吉, 河原正泰
    • 雑誌名

      Proc. of 2^<nd> Asian Workshop on EPM May

      ページ: 277-280

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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