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2004 年度 実績報告書

合金化による生体関連めっき皮膜の抗菌・抗カビ性向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16560654
研究機関鈴鹿工業高等専門学校

研究代表者

兼松 秀行  鈴鹿工業高等専門学校, 材料工学科, 助教授 (10185952)

研究分担者 生貝 初  鈴鹿工業高等専門学校, 生物応用化学科, 教授 (60184389)
キーワード抗菌 / 抗かび / 大腸菌 / 肺炎桿菌 / 黄色ブドウ球菌 / スライドカルチャー法 / 銅めっき / 亜鉛めっき
研究概要

めっきに使用される各種金属粉末の抗菌,抗真菌(かび)作用について検討した。供試菌体としては,E-coli, Staphylococcus aureus, Klebsiella pneumoniaeを用いた。これらそれぞれの供試菌をめっき金属として知られる,亜鉛,マンガン,ニッケル,銅,コバルト,クロム,アルミニウム,マグネシウム,チタン,銀,鉄の粉末とともに,寒天培地に共存させ,各供試菌の生育状況を観察した。その結果,三つの類型にその結果が分類出来た。一つは,なんの影響も与えない金属であり,それらに属するものは,マグネシウムと鉄である。これらの抗菌性は見いだすことができなかった。一方,第二のグループは,やや抗菌性が認められるもので,その効果はあるものの,それほど強くないと考えられる。このグループに属するものは,アルミニウム,クロム,チタン,銀である。第三のグループは,強い抗菌効果が認められたものであり,亜鉛,コバルト,マンガン,ニッケル,銅がこれに属する。その中で,人体に大きな負荷がかからないと考えられれている亜鉛,および抗菌性が認められて鋼の合金元素としてこの目的で添加されている銅に着目して,そのめっきをスライドカルチャー法を用いて,抗菌性試験した。その結果,銅めっき,亜鉛めっきについて,抗菌性が認められた。
一方,抗真菌の試験であるが,これについても,上記と同種の各種金属粉末の抗真菌性試験を同様の方法で行った。銅,コバルト,マンガンについて抗真菌性が認められたが,細菌に対する試験に比べると,多く小野金属に置いて,完全に真菌の発育をとめることは困難であった。亜鉛,銅のメッキについて同様の抗真菌1生をスライドカルチャー法にて検討したが,明確な抗真菌性は確認出来なかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 鉄酸化細菌と金属の相互作用2005

    • 著者名/発表者名
      生貝初
    • 雑誌名

      Boukin Boubai Vol.33,No.2

      ページ: 81-89

  • [雑誌論文] Various Plating Metals & Their Antimicrobial Effect2004

    • 著者名/発表者名
      H.Ikigai, H.Kanematsu et al.
    • 雑誌名

      Proc.AESF Sur/Fin 2004 & Interfinish 2004 World Congress

      ページ: 996-1005

  • [雑誌論文] 大腸菌,黄色ブドウ球菌,肺炎桿菌に対するめっき金属の抗菌作用2004

    • 著者名/発表者名
      生貝初, 兼松秀行ら
    • 雑誌名

      材料とプロセス(日本鉄鋼協会論文集) 第17巻第6号

      ページ: 1125-1126

  • [雑誌論文] 各種めっき金属の抗真菌性2004

    • 著者名/発表者名
      兼松秀行, 生貝初ら
    • 雑誌名

      材料とプロセス(日本鉄鋼協会論文集) 第17巻第6号

      ページ: 1127-1128

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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