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2004 年度 実績報告書

酸素燃焼で創られる分子熱流体場の解析と制御技術

研究課題

研究課題/領域番号 16560655
研究機関名古屋大学

研究代表者

小林 敬幸  名古屋大学, エコトピア科学研究機構, 助教授 (90242883)

研究分担者 渡辺 藤雄  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (70109312)
窪田 光宏  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (60345931)
キーワード酸素 / 燃焼 / 高周波磁場 / プラズマ支援 / 電力 / 誘導放電
研究概要

酸素燃焼技術は、エネルギー変換効率の飛躍的向上を図る新しい熱技術としての可能性を秘めており、将来、技術の展開が期待される。酸素燃焼は、超高温場を形成するので、従来の分子論的・燃焼学的な取り扱いが適用できない可能性が高い。従って、酸素燃焼を科学的・技術的に検討することが技術の展開を図る上で重要である。そこで、本研究では、酸素燃焼技術を利用した新たな省エネルギー型のエネルギープロセス開発のための基礎的知見を総合的に得ることを目的として、次の2点を実施する。
(1)酸素燃焼の燃焼学的な制御技術に資する基本的知見を得ること。
(2)酸素燃焼場における分子レベルの特異性を明らかにすること。
平成16年度は上記実施項目(1)に関し、燃焼場の流れを制御することによって、壁材料との相互作用や伝熱形態等を制御することを目的として研究を実施した。具体的には、高周波磁場を燃焼炎に印加することにより酸素燃焼の燃焼状態を制御するシステムを提案する。高周波電磁場を印加することにより、燃焼炎中に高周波誘導電流が発生する。高周波誘導電流はジュール熱を発生させ、ジュール熱を燃焼炎中のラジカルが吸収し電離を起こすことによりプラズマが生成される。このプラズマの生成によりラジカル分布を変化させ、燃焼炎中の化学種の濃度分布を制御する。今回はその高周波誘導電流を火炎場に加えることの可能性について実験的検討を行った。
メタン-酸素予混合燃焼火炎にコイルに電力をパルス的に加えて高周波磁場を印加する効果を検討した結果、低電力域では、目的とする火炎への誘導放電を確認することに世界で初めてができた。また、高電力域では静電放電が支配的になり効率が低下することも確認された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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