研究課題
(1)籠状構造を有する新規シルセスキオキサンの合成分子内に三つのアルキニルシリル基を有する新規シルセスキオキサンを合成し、さらにコバルト錯体触媒による分子内環化三量化反応によって、ゼオライト等の「細孔構造」に類似した有機・無機複合籠状骨格構造を有する新規シルセスキオキサンの合成に初めて成功した。(2)新規4族遷移金属含有シルセスキオキサンの合成と酸化触媒活性アルケニルシリル基等の種々の反応性置換基を有し、多様な配位様式の4族遷移金属種を含有する新規シルセスキオキサンを合成し、単結晶X線解析等によって構造を決定した。さらに反応性置換基の化学的変換を行った。特にチタン含有シルセスキオキサンについて有機過酸化物を酸化剤とするアルケンのエポキシ化反応に対する触媒機能開発を試み、アルケニルシリル基の存在による顕著な酸化触媒活性向上効果を初めて見出した。(3)新規スターバースト型およびデンドリマー型シルセスキオキサンの創製アルケニルシリル基を有する半籠状シルセスキオキサンジシラノールを活用して、スターバースト型シルセスキオキサンを初めて合成した。さらに金属種の導入を行うとともに、コンバージェント法によって第二世代のシルセスキオキサンデンドリマーの合成に初めて成功した。(4)種々の反応性置換基を有する新規4族遷移金属含有シルセスキオキサンの合成と酸化触媒活性多様な有機置換基および体カチオンを有する、新規アルミニウム架橋シルセスキオキサンを合成し、空気気流中で焼成することによって、ゼオライトに匹敵する強いブレンステッド酸点を有し、均一に制御されたミクロ細孔から構成された多孔質固体酸触媒が得られた。これらは炭化水素クラッキング反応に対してゼオライトに匹敵する極めて高い触媒活性を示した。
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