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2005 年度 実績報告書

嫌気性アンモニア酸化(Anammox)リアクター中の微生物共生関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16560687
研究機関崇城大学

研究代表者

藤井 隆夫  崇城大学, 生物生命学部, 教授 (80165331)

研究分担者 古川 憲治  熊本大学, 工学部, 教授 (60029296)
キーワード他栄養性脱窒菌 / 嫌気性アンモニア酸化 / 亜硝酸還元酵素 / nir S / 脱窒 / Anammox
研究概要

我々の研究グループは、不織布をAnammox汚泥の付着固定化担体とする独自の連続培養リアクターを考案して、Anammox菌の集積培養に成功した。現在は、50リッター規模のカラムリアクターを連続運転している。安定同位体窒素を使った測定からAnammox菌と他栄養性脱窒菌との共生系によって系が安定に維持されているとことが考えられた。昨年度、他栄養性脱窒菌脱窒菌のキー酵素である異化型亜硝酸還元酵素(Nir)遺伝子、nir Sを汚泥中から検出した。検出したnir Sの塩基配列はDNAデータベースに登録されている他のnir Sすべてと系統発生学的にかなり離れていた。
今年度検出したnir Sがリアクター中の主要なNirであることを確認した。さらに、この遺伝子周辺領域の塩基配列を決定したところ,本nir Sは従来報告のある他栄養性脱窒菌の遺伝子構造とは全く異なっていた。他栄養性脱窒菌のnir S周辺にある電子伝達に関連する複数の酵素遺伝子が、今回取得したnir S遺伝子では単一のオープンリーディングフレーム中にあった。これから推定できることは、大きな分子量の融合酵素が発現し、効率の良い脱窒が行われているように思われた。上記のことを調べるため、このnir Sを持つ他栄養性脱窒菌の単離を試み、単一のバクテリアを得ることができた。
今後、このバクテリアの16S rRNA遺伝子の塩基配列を調べ、本菌を同定するとともに、本菌が持つNir Sの酵素化学的性質の解明を行い、Anammox菌との共生にどのようにかかわっているのか明らかにする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of the swim-bed attached-growth process for nitrification of Hanoi Groundwater containing high levels of iron2005

    • 著者名/発表者名
      D.T.HA, R.KUTSUMOTO, T.KOYAMA, T.FUJII, K.FURUKAWA
    • 雑誌名

      Jap.J.Water Treat.Biol. 41

      ページ: 181-192

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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