研究概要 |
我国の伝統文化の一つである折紙手法を幾何学的観点から数理化して、これまでにない新しい形の軽量で高剛性のコア構造およびコアパネルを開発した。最初に、これらのモデルを空間充填に関する幾何学的観点から体系的に整理し、これらのうちから、加工が簡単であるにもかかわらず高剛性なモデルを数値シミュレーション結果を用いて選択した後、それらの製造法の開発・コアパネルの試作を行い、強度・剛性評価を実験的に行った。具体的な研究項目を以下に記す。(1)平板に塑性加工で周期的な幾何学的ディンプルを導入し、これらを2枚貼りあわせて作る軽量高剛性コアパネルの開発およびそれらの試作、強度などの機械的性質の実験的評価、数値シミュレーションによる評価を行った。(2)上記パネルと同様にしてモデル化された嵌めあわせ型のコアパネル(再使用可能な環境対応型高剛性コア)の開発を行った、(3)プレス加工メーカーと連携し、上記(1)のコアパネルの実用化に向けたプレス加工法の開発を行った。(4)炭素繊維性のハニカム型コアのモデル化・試作を行った。上記の研究成果は下記の学会や研究部会で詳細に報告している. (1)第48回構造強度に関する講演会(神戸ポートピアホテル)7月26日、「平面・空間充填形に基づく新しい軽量コアの開発」、斉藤、野島、(2)日本機械学会、D&D講演会226(名大工),8月6日、「軽量コア構造のモデル化」、斉藤、野島、五島(城山工業)、(3)日本機械学会、D&D講演会226(名大工),8月6日、「折紙工学の提言(基調講演)」、野島、(4)第22回宇宙構造・材料シンポジュウム(JAXA宇宙科学研究所)12月1日、「超軽量コアのモデル化と開発」、斉藤、野島、杉山、(5)Asian symposium on materials and processing 2006 (Sofitel central plaza Bangkok), Nov.9〜11、「Development of light weight rigid core panels」, K.Saito and T.Nojima
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