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2006 年度 実績報告書

舶用機関運転支援のための騒音に頑健な骨導インターフェイスシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16560707
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

石光 俊介  兵庫県立大学, 大学院工学研究科, 助教授 (70300621)

キーワード音声認識 / 骨導 / 騒音 / 機関長システム / マリンエンジニアリング / 無線LAN
研究概要

本年度はシステムの無線化の影響調査とその対策および骨導再生システムの組み込みについて検討を行った.これまでの検討により,最適な骨導音取り出し位置は決定されており,かつ,船内騒音の大きな機関室が対象となっているため,システムをヘルメットにより構築することを検討した.本研究では作業者の支援システムという見地から無線化が必須となる.そこで無線化した場合の影響について調査し,それに対する対策について検討した.無線化においては主として伝送路の伝達関数の影響が受けやすいと考えられるが,この他の加算性ノイズに関しても調査した.学習用に用いる初期辞書モデルは前の実験と同じ不特定話者用モデルである.なお,ここでは騒音はホワイトノイズをスピーカより発生させて,OdBSNR付近になるように設定した.この結果,無線を経由した音声では認識結果が低下した.これは無線を使用した場合,雑音が音声と同じ周波数帯域であるためであった.また,この従来型のトランシーバを用いた無線化では伝送路の伝達関数の影響として高域成分の情報が失われることも確認した.このため認識率は環境が静かな場合でも数%の認識率となった.そこで前年度提案した手法を用いて適応処理を施したが70%程度の認識率にとどまった.このため,LANによる手法について比較検討する事にした.無線LANの場合は音声帯域に重畳雑音が存在しないため,低SNR環境下でも95%程度の認識率の実現が可能である.今回は単語認識のレベルでは無線LANを用いることにより実用レベルの認識率が得られることが明らかになったが,今後は自由発話や機関制御に特化した対話などの検討を行う必要があると考えられる.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 体内伝導音を用いた低SNR環境での音声認識システムの構築2007

    • 著者名/発表者名
      石光俊介, 中山仁史, 好美敏和
    • 雑誌名

      日本機械学会関西支部第82期定時総会講演会講演論文集

      ページ: 4-25

  • [雑誌論文] Study of Adaptative Processing on Body-Conducted Speech Recognition for Support System of Marine Engine Operation2006

    • 著者名/発表者名
      Shunsuke Ishimitsu
    • 雑誌名

      Marine Engineering Vol.41 Special Isuue 2006

      ページ: 164-169

  • [雑誌論文] Investigation of Constructing a Noise-Rebust Recognition System Making Use of Body-Conducted Speech2006

    • 著者名/発表者名
      Shunsuke Ishimitsu
    • 雑誌名

      Proceedings CD-ROMS of the 13th International Congress on Sound and Vibration,

      ページ: 8

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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