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2006 年度 実績報告書

ニアフィールド領域での高周波CSMT法を用いた地下空洞調査の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16560711
研究機関佐賀大学

研究代表者

半田 駿  佐賀大学, 農学部, 教授 (70156529)

キーワード高周波CSMT / 地下壕探査 / ニアフィールド / 3次元 / 有限差分法
研究概要

昨年度に完成した3次元有限差分法のプログラムを用いて、トンネル状地下空洞の電磁応答についての計算を実施した。このプログラムでは、波源として、水平、鉛直ループコイル、水平-様磁場を選択することができる。ソースが水平ループコイルの場合で、4種類の形状を持つトンネルについて、周波数をそれぞれ5k-100kHz間で、トンネルの深さは1-20m間で変化させて計算し、以下のような興味ある結果が得られた。
1.送-受信点問距離とろキンデプスの比であるインダクション数が0.6-5の範囲(ニアフィールド遷移域)では,見掛比抵抗は送-受信点間距離の減少と共に増加し、また夫地の比抵抗より大きくなる。
2.トンネルによる見掛比抵抗増加は,送一受信点間距離がこの遷移域にある測線では,フェアフィールド域(水平一様磁場モード)に比べて1.7-2.3倍大きい。
3.遷移域での見掛比抵抗増加率は,トンネルの深さ(土被深度)によって決定され,周波数,大地の比抵抗値にほとんど依存しない。ただし,土被深度がスキンデプス程度以上になると急速に減少する。
4.トンネルによるこのような変化は,位相については認められない。
さらに、佐賀大学フィールドセンターでの模擬空洞を用いた、ソースが水平ループコイルの実験結果も、このモデルでよく再現できることが明らかになった。これらの結果は2006年秋の物理探査学会で発表した。現在、物理探査学会誌へ投稿準備中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 3次元地下空洞のニアフィールド遷移域での電磁応答2006

    • 著者名/発表者名
      半田 駿
    • 雑誌名

      物理探査学会第115回講演会論文集

      ページ: 10,1-4

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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