研究課題/領域番号 |
16560738
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
山口 恭弘 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究所・放射線管理部, 次長 (40354708)
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研究分担者 |
遠藤 章 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力基礎工学研究部門, 主任研究員 (10354705)
佐藤 達彦 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力基礎工学研究部門, 研究職 (30354707)
佐藤 大樹 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力基礎工学研究部門, 研究職 (00370403)
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キーワード | 中性子モニタ / 高エネルギー中性子 / 熱中性子 / シンチレーション検出器 / 応答関数 / 中性子線量 / 放射線防護 |
研究概要 |
平成18年度は、3年計画の最終年度であり、平成16年度に開発した中性子検出器及び測定システム、平成17年度に開発した中性子線量を算出するソフトウェアの性能を総合的に評価した。これにより、放射線管理用機器としての利用に適したプロトタイプの仕様を提案し、本研究の成果をまとめた。 総合試験は、原子力機構の放射線標準施設棟、イオン照射研究施設、放射線医学総合研究所重粒子線がん治療装置等を用いて行った。自発核分裂中性子源、加速器を利用した高エネルギー中性子源を用いた照射試験により、開発した装置で測定した線量と中性子エネルギースペクトル等に基づき算出した参考線量とを比較し、測定値の信頼性を評価した。また、異なる中性子強度において線量率の直線性、中性子とガンマ線の弁別性能等を試験した。これらに基づき、加速器施設の作業環境において想定される熱エネルギー領域から1GeVまでのエネルギー範囲と広範な線量率に対する測定器の適応性を検討し、所期の剛票を満たす性能を確認した。以上の成果に基づき、本測定システムに基づく中性子モニタの基本デザインをとりまとめた。 開発したモニタは、高エネルギー加速器施設における線量測定はもとより、加速器施設と類似した放射線環境の高々度や宇宙空間における線量測定にも適用できるものである。
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