研究概要 |
1.ヨツモンマメゾウムシの1地域系統(個体群)に由来する複数系列を作成し、系列間での飼育条件の違いや人為選択の違いが、競争様式の進化にもたらす影響を実験的に解析した(Mano et al.投稿準備中)。 2.ヨツモンマメゾウムシの1地域系統(個体群)内に見られる競争様式の多様性を説明する要因として、幼虫後期のマメ内での壁作り行動に注目して実験的解析を行った(Mano et al.投稿準備中)。 3.寄主個体群内にみられる発育速度の多様性が、寄主-寄生蜂系の群集安定性に及ぼす影響について、個体ベースモデルを作成し、理論的考察を行った(Nakamichi et al. Journal of Animal Ecologyに投稿中)。 4.インゲンマメゾウムシの1齢幼虫におけるパイオニアとフォロワーの最適比率について、卵分布やマメ内での幼虫競争の強さを考慮した数理モデルを構築した(Otsuka et al.投稿準備中,Ishida and Toquenaga投稿準備中)。 5.多様な発育段階にある寄主(マメゾウムシ幼虫)に対して、雌寄生蜂が卵の性を産み分ける機構として、マメ内での寄主の活性(採餌音)の変化に注目して、実験的解析を行った(Nakamura and Toquenaga投稿準備中)。
|