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2004 年度 実績報告書

シュート分化決定因子ESR1/ESR2の胚発生における役割

研究課題

研究課題/領域番号 16570039
研究機関中部大学

研究代表者

坂野 弘美  中部大学, 応用生物学部, 助教授 (80340206)

キーワードESR1 / 転写制御因子 / 子葉形成 / シュート再生
研究概要

本年度は、esr1/esr2二重変異株を解析することにより、ESR1/ESR2の胚発生、及び形態形成における役割を調べた。その二重変異株は胚発生において異常があり、子葉が形成されない、あるいは形態に著しい異常が見られる子葉が形成される。また、発芽後は、複数の部位から葉が形成される。従って、ESR1/ESR2は胚発生の非常に初期の段階で必要とされ、その後のシュートメリステム形成にも異常が起こると推定される。しかし、esr2変異体はトランスポーザブルエレメントEn-1により破壊されているが、En-1の転座頻度が高すぎるために表現型が安定せず詳細な解析が容易ではない。そこで、我々は、esr1の変異株においてesr2の転写領域の一部を二重鎖RNAとして発現させ、RNAiによりESR2の活性を抑制する形質転換体を作製した。これらの変異体の一つesr1/ESR2i-12は、昨年度の研究において解析したesr1/esr2二重変異体の表現型と非常に類似していた。現在、胚発生におけるこの株の表現型を詳細に調べている。また、ESR1/ESR2は転写制御因子をコードしているが、これらのターゲット遺伝子を検索する目的で、エストロゲンを培地に加えることにより、ESR1が核に移行し、転写制御を行えるようになる形質転換体を既に作製していたが、本年度はこの株において、最もESR1の核移行の効果がある培養条件を検討した。その結果、組織培養において、カルス誘導培地による前培養を行わず、直接シュート誘導培地で培養する場合に、エストロゲン添加により、最もシュート形成能が上昇することがあきらかとなった。現在、この培養条件により、エストロゲンを添加する場合と添加しない場合で培養し、mRNAの調整を行っている。今後、これらのmRNAを用いて、マイクロアレイにより、ESR1の核移行により発現が変化する遺伝子を検索する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Overexpression of AtEBP inhibits in vitro shoot regeneration of arabidopsis.2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroharu Bannno
    • 雑誌名

      Annual Report of Research Institute for Biological Function 4

      ページ: 15-18

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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