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2005 年度 実績報告書

シュート分化決定因子ESR1/ESR2の胚発生における役割

研究課題

研究課題/領域番号 16570039
研究機関中部大学

研究代表者

坂野 弘美  中部大学, 応用生物学部, 助教授 (80340206)

キーワードESR1 / 転写制御因子 / シュート再生 / シロイヌナズナ
研究概要

(1)esr1/esr2二重変異株の作製
ESR2遺伝子がトランスポーザブルエレメントEn-1の挿入により破壊されている株を用いて、esr1/esr2二重変異株を作製したが、En-1が自立転位因子であるために転移頻度が高すぎ、安定した表現型が得られなかった。そこで、En-1が転移した結果、フレームシフトを起こし、ESR2遺伝子が破壊された株をPCRによるスクリーニングにより単離した。この株をESR1破壊株との交雑によりesr1/esr2二重変異株の作製を行い、現在、表現型を解析している。
(2)ESR1-Estを発現する植物体を用いたESR1のターゲット遺伝子の検索
ESR1/ESR2は転写制御因子をコードしているが、これらのターゲット遺伝子を検索する目的で、エストロゲンを培地に加えることにより、ESR1が核に移行し、転写制御を行えるようになる形質転換体を用いて、エストロゲンを添加する場合と添加しない場合で組織培養した後、mRNAの調整を行い、これらのmRNAを用いて、マイクロアレイにより、ESR1の核移行により発現量が変化する遺伝子を検索した。その結果、候補遺伝子をいくつか得たが、これらの中には、bHLH, Dof protein, Myb4,Myb7などの転写制御因子が含まれていた。現在、組織培養によるシュート再生の過程おけるこれらの遺伝子の詳しい発現パターンを調べるとともに、強制発現させたときの、シュート形成能に与える影響を調べている。
(3)ESR1の機能領域の解析
ESR1の主要な領域を欠失させた変異型cDNAを作製し、シロイヌナズナで強制発現させることにより、シュート形成能に与える影響を調べた。その結果、ESR1のシュート形成促進効果には、DNA結合領域であるAP2領域とC末端側の領域が重要であることを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Analysis of functional domains and binding sequences of arabidopsis transcription factor ESR1.2006

    • 著者名/発表者名
      Banno, H., Mase, Y., Maekawa, K.
    • 雑誌名

      Plant Biotechnology (印刷中)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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