• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

病原酵母クリプトコックスの細胞周期における紡錘極体と微小管の動態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16570048
研究機関千葉大学

研究代表者

山口 正視  千葉大学, 真菌医学研究センター, 助教授 (90147364)

キーワード病原酵母 / クリプトコックス / 細胞周期 / 紡錘極体 / 電子顕微鏡 / タイムラプス
研究概要

通常の実験条件におけるクリプトコックス・ネオフォルマンスの細胞周期を調べるために、YPG液体培地、24℃で、数株について実験を行い、以下の結果を得た。
1.指数増殖期のクリプトコックス・ネオフォルマンス細胞を、プロピウム・アイオダイドで染色しRNAアーゼで処理することにより、各細胞のDNA量を定量的に測定した。その結果、DNA合成は、出芽より前に始まり、芽の大きさが母細胞の1/8に達した時に、完了していることがわかった。すなわち、この時期がS期であることがわかった。
2.クリプトコックスは、細胞分裂を出芽によって行うため、娘細胞は親細胞より小さい。このため、娘細胞が次に分裂するのは親細胞よりかなり遅れることになり、細胞周期を確定するには、娘細胞と親細胞を分けて扱う必要があるので、タイムラプスのデータが必須となる。この目的で、クリプトコックス、ネオフォルマンス細胞の集団をタイムスラプス光学顕微鏡で撮影し、解析した結果、娘細胞の細胞周期は親細胞のそれの約2倍の時間を要することがわかった。
3.指数増殖期のクリプトコックス・ネオフォルマンス細胞を急速凍結し、オスミウム・アセトンで凍結置換した後、エポキシ樹脂に包埋し、連続超薄切片を作製した。細胞を急速凍結する時、遠心で細胞をパックしただけでも微小管など細胞小器宜の分布や構造に変化が起こるということを十分認識して、手早く固定した。蛍光板上で、芽の大きさを目安にして、G1,S, G2,M期の細胞を選んで、細胞まるごとの連続超薄切片を撮影した。M期の細胞については、分裂前期、中期、後期、終期のそれぞれを撮影した。現在、紡錘極体の構造と、細胞周期における動態を中心に撮影した画像を解析中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Quantitative and dynamic ultrastructure of yeast cells by electron microscopy2004

    • 著者名/発表者名
      Masashi Yamaguchi
    • 雑誌名

      Recent Research Development in Microbiology 8

      ページ: 219-243

  • [図書] 電顕入門ガイドブック2004

    • 著者名/発表者名
      山口正視, 他24名
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      学会出版センター

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi