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2004 年度 実績報告書

東南アジア地域における爬虫類の多様性と生物地理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16570074
研究機関京都大学

研究代表者

疋田 努  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40135512)

キーワード爬虫類 / 生物地理学 / 東南アジア / 多様性 / Tropidophorus / 分類学 / 系統学
研究概要

平成16年度8月15日〜9月19日にアメリカ合衆国、平成17年3月10日〜3月20日に中国の主要な博物館、研究所を訪問し、タイプ標本を含む所蔵標本の探索と、計測調査を行った。タイ、フィリピン、ボルネオ、中国産のいくつかのタイプシリーズの調査によって、種内変異や分類鑑別形質についての重要な情報が得られた。残念ながら広西医科大学のT.guangxiensisのタイプ標本は失われていたことが判明した。まず、T.misaminiusの同名とされてきたミンダナオ島とバシラン島産のT.stejnegeriが有効種であることがわかった。さらに、T.bermoreiとその近縁種T.laotus, T.yunnanensisの分類について検討したところ、現在はT.merdmoreiの同名とされてきた雲南省産のT.yunnanensisが有効である可能性が高いことがわかった。残念ながらタイプ標本は失われおり、中国雲南省のタイプ産地からの標本も得られていない。
分子系統の解析結果では、フィリピン、ボルネオ、スラウェシ産とインドシナ半島のT.cocincinensistとT.microlepisが1つのクレイドとなり、それ以外の大陸産がもう一つのクレイドをつくることがわかった。本種が単系統性であるは支持されなかった。また、体の扁平化した3種のうちタイ産の2種がT.berdmoreiに、ベトナム産の1種はT.baviensisに近縁で、別々に進化した可能性が高いことが判明した。この結果については、現在投稿準備中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Proportion and cluster analyses of the skull in various species of the tree s shrews2004

    • 著者名/発表者名
      Endo, H., Hikida, T., Chou, L.-M., Fukuta, K., Stafford.B.J.
    • 雑誌名

      Journal of Veterinary Medical Science 66(1)

      ページ: 1-7

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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