研究概要 |
1.南インド産のFissidens(ホウオウゴケ属)の新種、F.longtonianus Z.Iwats.&Tad.Suzuki及びその近縁種について研究し、結果をイギリスの学術誌Journal of Bryology第27巻、第3号に発表した. 2.ハンガリーの植物調査チームがベトナムで採集したFissidens(ホウオウゴケ)属の標本中に、熱帯地域ではこれまで報告のないOctodiceras亜属の種に似たものを見出し、詳細に研究した結果、Serridium亜属の新種であるとの結論に達し、Journal of the Hattori Botanical Laboratory, No.100に投稿した. 3.洪元植教授採集の韓国のFissidens(ホウオウゴケ属)の標本約240点を研究し、韓国新産の4種を見出した.詳細は近く発表の予定である. 4,スリランカの標本中に葉身細胞が2層になる特異な種を見出し、研究の結果、アフリカから記録されている、F.planifrons Besch.であることが判った. 5.沖縄本島の渓流辺から水中に生育するFissidens nobilis(ホウオウゴケ)類似の種の変異を研究した.現在調査資料を検討中である. 6.世界のFissidens(ホウオウゴケ属)のすべての種を含むデータベースへの入力を続行中である.
|