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2006 年度 実績報告書

アジア各地におけるホウオウゴケ科(Fissidentaceae)蘚類の多様性

研究課題

研究課題/領域番号 16570086
研究機関(財)服部植物研究所

研究代表者

岩月 善之助  (財)服部植物研究所, 所長・岡崎分室蝉 (80072809)

キーワード蘚苔植物 / 蘚類 / Fissidens / 多様性 / 日本 / アジア
研究概要

1.Iwatsuki(2004)によれば,Fissidens(ホウオウゴケ)属は日本産の蘚類中で最大の属であり,46種(+5変種)が記録されている.
2.Fissidens(ホウオウゴケ属)には多くの種が記録され,分類が大変困難な属であり,これまでにいくつかの亜属・節が提案された.研究代表者等は,これまでの分類とは異なり,本属を6亜属,7節に分類することを提唱した.それらには1新亜属,Neoamblyothalliaが含まれる.この論文はHikobia第14巻第5号(2007)に発表する.
3.ハンガリーの植物調査チームがベトナムで採集したFissidens(ホウオウゴケ)属の標本中に1新種を見出し,Fissidens soldanianusとして,Journal of the Hattori Botanical Laboratory, No.100に発表した.本種は外形や生育環境がOctodiceras亜属の種に似るが,研究の結果Serridium亜属に属することがわかった.
4.沖縄本島から見出されたFissidensの1種は,水辺から水中に生育し,水分条件により,形態の変異が大きい.この種の生育する環境と形態との関連を研究し,近く発表の予定である.
5.静岡県浜松市で日本新産のFissidens longisetus(和名なし)を見出し,近く発表の予定である.本種はこれまでネパールの東部とインドの一部のみから記録された種で,日本での発見は植物地理学的に大変重要である.
6.Fissidens guangdongensis(ニセチャイロホウオウゴケ)を宮崎県尾鈴山から見出したが,九州ではじめての記録である.また,本種の胞子体を静岡県で確認した.
7.世界のFissidens(ホウオウゴケ)属のすべての種を含むデータベースへの入力を続けた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] A Mew approach to the intrageneric classefication of the genus Fissidens (Fissidentaceae, Bryopsid)2007

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, T., Z.Iwatsuki
    • 雑誌名

      Hikobia 14・5(Accepted)

  • [雑誌論文] Fissidens soldanianas sp. nov. (Byophyta, Fissidentaese) from Vietuam2006

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, T., Z.Iwatsuki
    • 雑誌名

      Journal of the Hattori Biotanical Laboratory 100

      ページ: 465-468

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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