• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

ピロリ菌の標的分子とその接着機能糖鎖の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16570101
研究機関東海大学

研究代表者

小島 直也  東海大学, 工学部, 助教授 (30183338)

キーワードHelicobacter pylori / ミクロドメイン / 糖脂質
研究概要

Helicobacter pyloriは胃潰瘍の原因菌と考えられており、胃癌との関連性も指摘されている。H.pyloriがどのように胃潰瘍を引き起こすかは依然不明であるが、胃粘膜上皮への菌の接着とコロニーの形成が胃潰瘍発症の最も初期で重要な段階であるとされている。多くの研究からH.pyloriのレセプター分子のひとつとして胃粘膜上皮上に発現している糖鎖が有力視されているが、いまだにどのような糖鎖が実際のレセプターとして働いているかは明らかとはなっていない。本研究では、H.pyloriのレセプターとなりうる分子を検索し、その接着機能性糖鎖を解明することを目的としている。また最近、細胞膜のミクロドメインが細胞膜上の情報伝達のシナプスとして重要視されるようになってきた。そこで本年度は、培養胃がん細胞株KATOIIIのミクロドメインが当該バクテリアの接着に寄与しているかを検討した。
胃がん細胞株KATOIIIを、界面活性剤トリトンX-100を含む緩衝液でホモジナイズし、常法であるショ糖密度勾配遠心により低密度画分に回収されるミクロドメインを得た。各画分へのバクテリアの接着を検討したところ、低密度画分に対して強い接着性を示した。そこで、まずミクロドメインに含まれる糖脂質に対する接着性を検討することとした。ミクロドメインより脂質成分を抽出し、イオン交換クロマトグラフィーにより酸性および中性の糖脂質に分画し、それぞれに対する接着性を検討したところ、中性糖脂質画分に対して強い接着性を示した。今後、ミクロドメイン中の機能性糖脂質を同定するとともに、ミクロドメインとバクテリアとの接着による情報伝達系について詳細に検討する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Synthesis of a mimic for the heterogeneous surface of core 2 sialoglycan-limked glycoprotein.2004

    • 著者名/発表者名
      Takano, Y, et al.
    • 雑誌名

      Organic Lett. 6

      ページ: 3135-3138

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Origin of the classical complement pathway : lamprey orthologue of mammalian Clq acts as a lectin2004

    • 著者名/発表者名
      Matsusita, M et al.
    • 雑誌名

      Proc.Natl.Acad.Sci.USA 101

      ページ: 10127-10131

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Theoretical studies of binding of mannose-binding protein to monosac charides.2004

    • 著者名/発表者名
      Aida-Hyugaji, S.et al.
    • 雑誌名

      Chem.Phys.Lett. 398

      ページ: 37-43

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi