研究課題/領域番号 |
16570117
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
西 望 香川大学, 医学部, 助手 (10145047)
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研究分担者 |
東海林 博樹 香川大学, 医学部, 助手 (10263873)
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キーワード | galectin / matrix metalloproteinase / oligosaccharide / lectin / protease / glycoprotein / neutrophil / inflammation |
研究概要 |
1.糖鎖構造:pro-MMP-9には3つのN-結合型糖鎖と多数のO-結合型糖鎖が存在することがすでに報告されている。N-結合型糖鎖切断酵素を用いてpro-MMP-9のN-結合型糖鎖を除去し、ガレクチン-8との結合性を調べた結果、すべてのN-結合型糖鎖を除去してもガレクチン-8との結合性は変化しないことが明らかとなった。このことから、ガレクチン-8はO-結合型糖鎖を介してpro-MMP-9と結合する可能性が高いことが示された。次年度においては、O-結合型糖鎖の除去によってpro-MMP-9とガレクチン-8の結合性が失われることを確認するとともに、pro-MMP-9をトリプシン消化し、ガレクチン-8が認識する糖鎖を結合した糖ペプチドを精製する予定である。 2.活性化促進メカニズム:pro-MMP-9がガレクチン-8のN-末端側CRDに高い親和性を示すこと、site-directed mutagenesisでいずれかのCRDを不活性化したミュータントはpro-MMP-9活性化促進効果を示さないことをすでに報告した。前述のガレクチン-8ミュータントを利用して、MMP-3がどちらのCRDと結合するかを調べた結果、pro-MMP-9とは異なり両方のCRDに対してほぼ同等の親和性を示すことが分かった。 3.生理的、病理的役割:発現誘導が可能なガレクチン-8高発現株を得る目的で、HT-1080細胞にガレクチン-8遺伝子を導入した(Tet-Off System)細胞株を樹立した。しかし、これらの細胞株ではガレクチン-8遺伝子が恒常的に発現しており、誘導性の発現は観察されなかった。このため、再度、ガレクチン-8遺伝子の導入を試みる予定である。また、親株と比較して、ガレクチン-8遺伝子を恒常的に発現している細胞株の形態や増殖速度に明らかな変化は認められなかった。
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