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2005 年度 実績報告書

2型ジアシルグリセロールキナーゼによる腫瘍壊死因子α変換酵素の活性調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16570119
研究機関札幌医科大学

研究代表者

今井 伸一  札幌医科大学, 医学部, 助手 (20213209)

キーワードジアシルグリセロールキナーゼ / ジアシルグリセロール / ホスファチジン酸 / アイソザイム / PHドメイン / チロシンリン酸化 / 酸化ストレス
研究概要

ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)はジアシルグリセロールをリン酸化してホスファチジン酸を産生する酵素であり、現在まで9種類のアイソザイムのcDNAがクローニングされている。これらの9種類のアイソザイムはそのドメイン構造上の特徴から5つのサブグループ(1〜5型)に分類されている。今回我々は、最近我々がクローン化した新規2型DGKアイソザイム、DGKκの性質を調べた。DGKκは2型アイソザイム(DGKδおよびη)に共通した構造であるPHドメイン、亜鉛フィンガーおよび二つに分かれた触媒ドメインを持っていた。しかし、他の2型アイソザイムとは異なり、SAMドメインを持っておらず、N端にはGlu-Pro-Ala-Proの繰り返し配列を持っていた。RT-PCRによりDGKκの組織分布を調べたところ、精巣に多く発現していた。DGKκをHEK293細胞に発現させると、未刺激の細胞においてDGKκは細胞膜に存在しており、C端部分の配列(アミノ酸番号1199-1268)がこの局在性に寄与していることが示された。また、DGKκをCOS-7細胞に発現させると未刺激の細胞でもDGKκのリン酸化が観察されたが、ホルボールエステル刺激によっても顕著なリン酸化の増加は認められなかった。さらに、DGKκはH_2O_2刺激した細胞においてSrcファミリーキナーゼを介して78番目のチロシンがリン酸化されることが示された。また、DGKκはH_2O_2刺激によりSrcファミリーキナーゼ非依存的に、その酵素活性が阻害された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Identification and characterization of a novel human type II diacylglycerol kinase, DGKκ2005

    • 著者名/発表者名
      Shin-ichi Imai
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 280・48

      ページ: 39870-39881

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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