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2004 年度 実績報告書

転写制御因子の転写活性化ドメインに結合する新規タンパク質の同定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 16570139
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

鈴木 治和  独立行政法人理化学研究所, 遺伝子機能探索技術研究チーム, チームリーダー (80333293)

研究分担者 金森 睦  独立行政法人理化学研究所, 遺伝子資源解析研究チーム, チームリーダー (20373293)
キーワードタンパク相互作用 / -ハイブリッド / P53 / in vitroプルダウンアッセイ
研究概要

転写活性ドメインがN末に存在することが分かっている転写制御因子P53について、VP16との融合蛋白質を発現するコンストラクトを作成して哺乳動物細胞2ハイブリッド法(M2H)により、結合するGal4融合蛋白質をスクリーニングした。その結果、顕著なレポーター活性を示すものが2つ取れてきた。一つはmdm2であり、P53との相互作用は既に報告されている。もう一つは推定分子量17kDaの機能未知の蛋白質であった。まず、この蛋白質とP53をタグ付き蛋白質として細胞に発現させ、免疫沈降を試みた。両蛋白質ともタグ付き蛋白質としての発現は確認できたが、細胞レベルでの相互作用証明はできなかった。そこでin vitroでの相互作用を調べてみた。我々はこの目的のために、迅速にin vitroプルダウンができる手法を開発して論文報告した。この方法は特定のタグが付いた融合タンパク質を準備する必要が無く、サンプル調製から結果解析まで1日以内に終了することができる画期的手法である。実際に相互作用を調べてみると、コントロールのP53-ラージTでは明確な相互作用が認められたが、スクリーニングされた蛋白質とP53との相互作用は確認されなかった。M2Hの結果は再現性があるのに相互作用が確認されない結果となり、これ以上の解析を中止した。現在、転写活性化能を持つ転写制御因子遺伝子と転写関連遺伝子群との相互作用をM2Hにより網羅的に調べている。これらスクリーニングで得られる新規相互作用を対象にして次年度での解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] ショウジョウバエ全蛋白質の相互作用解析の意義2004

    • 著者名/発表者名
      鈴木 治和
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 49

      ページ: 1302-1310

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 網羅的相互作用解析と比較ゲノム2004

    • 著者名/発表者名
      金森 睦
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 49

      ページ: 2798-2807

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] In vitro pull-down assay without expression constructs2004

    • 著者名/発表者名
      Suzuki H.et al.
    • 雑誌名

      BioTechniques 37

      ページ: 918-920

  • [雑誌論文] 網羅的かつ信頼性の高い蛋白質ネットワーク構築のための種々の実験手法2004

    • 著者名/発表者名
      鈴木 治和
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 49

      ページ: 2792-2797

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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