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2005 年度 実績報告書

車軸藻ミオシンATP加水分解活性の詳細な解析

研究課題

研究課題/領域番号 16570153
研究機関千葉大学

研究代表者

山本 啓一  千葉大学, 理学部, 教授 (70053361)

研究分担者 伊藤 光二  千葉大学, 理学部, 助手 (50302526)
キーワード車軸藻ミオシン / モータータンパク質 / ATP加水分解 / ストップドフロー / 原形質流動
研究概要

車軸藻ミオシンの速さの秘密は強い結合の時間、すなわち、首振り後まだADPを結合しているアクトミオシン状態(AM・ADP)とそこからADPが解離した後の状態(AM)での滞在時間が短く、すぐに次のサイクルに入れることであることを昨年度の研究で明らかにした。今年度はそれらの状態の滞在時間が短いことの理由を知るためにアクチン非存在下でミオシンに結合したADPの解離速度定数や、活性部位に結合したATPがミオシンに構造変化を起こさせる速度を調べた。ADPの解離はMantADPの解離に伴う蛍光変化をストップトフローによって測定した。ミオシンにATPが結合した後の構造変化速度は分子内のトリプトファン蛍光の増加を測定した。その結果、車軸藻ミオシンは、それ自身のADP解離速度はあまり速くないが(骨格筋ミオシン並み)、アクチンが結合するとその解離速度が非常に高くなることがわかった。また、ATP結合による分子構造変化速度はこれまで知られているものの中で一番速かった。これらの結果から、車軸藻ミオシンはヌクレオチド結合部位とアクチン結合部位の連絡が非常に良く、一方に伝わった情報が非常に速やかに他方へ伝わるということが明らかになった。この伝達の速さが車軸藻ミオシンの高い運動性の本質的理由と言える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Kinetic analysis of the fastest motor protein, Chara corallina myosin

    • 著者名/発表者名
      K.Ito, M.Ikebe, T.Kashiyama, T.Kon, T.Mogami, K.Yamamoto
    • 雑誌名

      Proc.Natl.Acad.Sci.USA (投稿中)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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