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2004 年度 実績報告書

白血球型アメーバ運動の足場の分子構築とその制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 16570161
研究機関山口大学

研究代表者

祐村 恵彦  山口大学, 理学部, 教授 (70183986)

キーワード白血球 / アメーバ / 細胞性粘菌 / 基質 / 足
研究概要

1 足場蛋白質遺伝子の網羅的解析
2つの方法により、研究を進めている。1つは、化学突然変異誘発剤により基質接着できない変異体細胞を作成し、CDNAライブラリーによるレスキュー法により足場蛋白質遺伝子を同定することを試みており、現在複数の変異体を単離した。今後、これらの遺伝子の配列を調べ、欠損細胞の作成、GFP標識細胞を作成する予定である。2つめは、ゲノムプロジェクトから足場関連蛋白質をホモロジー検索を元に、発見解析する方法で、現在2種の遺伝子について単離し、GFP標識してその動態について解析中である。
2 細胞運動時の足場の動態の観察
GFPアクチンを粘菌細胞に発現させ、アクチン焦点と我々が名付けた足構造がどのように動くのかをエバネッセント蛍光顕微鏡で観察している。同時に反射干渉顕微鏡法により、基質との距離が近い部位についても同時計測している。個々の足は約20秒程度でターンオーバーしていることが分かった。細胞が方向転換する時どのように足場が動くのかについて現在解析している。また、アクチン焦点とは別に仮足下部にも基質接着する場があることが明らかになってきた。
3 細胞の足場での力の可視化
従来柔軟なシリコン基質を用いていたが、弾力性に問題があり、ゼラチンの基質に変更した。その結果、非常に再現よく力の測定が可能になった。その大きさはナノニュートンオーダーであった。ビーズを非常に細かく基質上にまくことで、細胞の局所での詳細な力とベクトルの測定が可能になった。アクチン焦点での力の伝達の様子を疑似カラーで可視化できるようになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Dynamics of novel feet of Dictyostelium cells during migration.2004

    • 著者名/発表者名
      Uchida, K.S.K.
    • 雑誌名

      Journal of Cell Science 117

      ページ: 1443-1455

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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