アフリカツメガエル幼生の尾部再生を器官再生のモデルとして、その遺伝子発現制御機構を明らかにしようとし、平成17年度は以下のような結果を得た。 尾部再生特異的遺伝子発現制御の解析 1.再生芽で発現上昇する遺伝子x173g19についてそのゲノム上にある特異的発現制御領域を特定した。 2.上記発現制御領域を用いたトランスジェニック幼生を作製し、BMPシグナルが幼生のヒレ形成に必須であることを発見した。 Xwnt-5a遺伝子の再生過程における役割 Xwnt-5a遺伝子を発現させたアニマルキャップの移植により誘導される異所的尾部再生は、Xwnt-5aの直接作用によることを示した。 XATF-5の機能の解析 1.尾部再生過程で発現上昇する転写因子XATF-5が神経幹細胞の増殖を制御することを明らかにした。 2.XATF-5のドミナントネガティブ変異体を作製した。
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