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2004 年度 実績報告書

視覚誘導性眼球運動の遅速が手の到達運動に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 16570196
研究機関杏林大学

研究代表者

平井 直樹  杏林大学, 医学部, 教授 (40086583)

キーワード眼球運動 / サッカード / 手 / 視覚刺激 / 協調運動
研究概要

眼球運動の反応速度が手の運動にどのように影響を及ぼすかを明らかにするには、視標を左右に設置するだけでは不十分である。通常手の動きは方位に関係なく行われる。そこで、初年度は視標を正中注視点水平軸から45度ごとに8箇所設置し、ランダムに点灯したときの方位による眼球運動の反応時間を計測し、方位特異性がヒトで存在するかを調べた。眼球運動反応時間は、上のほうが下へのに比し有意に早いことは従来報告されている通りであった。しかし、右下方向への反応は、真下への反応に比べ有意に早く、さらに、上視野への反応と差は無かった。さらに注視点を200msの間消灯して視標を点灯することにより、真下へのsaccadeではみられなかった、130msの最短潜時をもつexpress saccadesが上視野と同様に右斜め下方向への反応で出現するという方位特異性が存在した。次年度はこれをもとに、手の反応時間の方向特異性の共同運動の解析方法を確立した。特に視覚刺激の情報が手の動きにどのように影響するかを明らかにするため、液晶シャッターを眼前に設置し、視覚刺激を提示するタイミングを変える方法を開発した。また、手の動きをトラッキングセンサーとビデオカメラ映像を同期させ三次元的に動作解析する方法を動物実験で確立し、その成果を学会報告した。これをもとに、次年度はヒトで解析を進める予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Eye-head-hand coordination in food taking movements using forceps in monkeys2004

    • 著者名/発表者名
      佐々木 成人
    • 雑誌名

      Neurosci Res 50

      ページ: S70

  • [雑誌論文] Monkeys can learn to use tweezers as a "tool"

    • 著者名/発表者名
      平井 直樹
    • 雑誌名

      Jpn J Physiol (In press)

  • [雑誌論文] Processes of learning skills to use tweezers in monkeys

    • 著者名/発表者名
      佐々木 成人
    • 雑誌名

      Neurosci Res (In press)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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