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2006 年度 実績報告書

アガリスク茸の交配系の解明と育種技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16580002
研究機関信州大学

研究代表者

福田 正樹  信州大学, 農学部, 教授 (40208963)

キーワードアガリクス茸 / ヒメマツタケ / 交配系 / 育種 / AFLP分析
研究概要

平成18年度は,研究実施計画に基づき,以下の点について研究を行った。
1)ヘテロカリオン形成部位の明確化
交配コロニー内のヘテロカリオン形成部位を明確にするために,ホモカリオンの栄養要求性系統の作出を行ったが,目的とする栄養要求性系統は1系統(メチオニン要求性)しか得られなかった。一方,AFLPプロファイルを指標にして交配コロニー内のヘテロカリオン形成部位を検討した結果,ヘテロカリオン化は交配接触部のみで起こっていることが示唆された。
2)プロトプラスト培養法によるホモカリオンの作出
ヘテロカリオンのプロトプラストの作出・再生条件を検討した結果,培養1日間の液体培養菌糸体,酵素系として5%ウスキザイム+5%ライジングエンザイム,浸透圧調節剤として0.4〜0.6M-硫酸マグネシウムを用いることなどが最も良好であることがわかった。プロトプラスト再生系統の中には元のヘテロカリオンとは明らかに菌叢形態が異なるものが含まれており,それらはAFLPプロファイルの分析結果から脱ヘテロカリオンしたホモカリオンであると推定された。しかし,取得できたホモカリオンはヘテロカリオンの構成核の一方のみに偏る傾向にあった。
3)交配系の解明
供試ホモカリオン系統数を増やして交配試験を行ったが,ホモカリオン間の対峙培養における菌糸体接触部の反応は不明瞭・不規則であった。このため菌糸体接触部の反応によって交配の可否を推定することは困難であり,交配系の解明には至らなかった。
4)細胞質の伝達様式の検討
ミトコンドリアDNAのRFLP分析を行ったところ,供試した9系統中1系統のみが異なるRFLPパターンを示した。ミトコンドリアDNAの異なる組み合わせで交配試験を行ったが,ヘテロカリオン形成は認められなかった。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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