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2006 年度 実績報告書

花粉媒介昆虫としての在来種ニホンミツバチ優良系統種の利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16580040
研究機関玉川大学

研究代表者

吉田 忠晴  玉川大学, 学術研究所, 教授 (80138601)

研究分担者 佐々木 正己  玉川大学, 農学部, 教授 (40096061)
脇 幸一  玉川大学, 農学部, 助教授 (40102024)
水野 宗衛  玉川大学, 農学部, 助教授 (10166027)
キーワードニホンミツバチ / セイヨウミツバチ / 花粉媒介 / マンゴー / パッションフルーツ / ブルーベリー / 選抜育種
研究概要

ハウス栽培マンゴー(品種アーウィン)の開花調査,花粉稔性試験,ニホンミツバチの導入による花粉の付着について調査した.マンゴーの開花調査では,小花は4月16日から開花し,5月12日に開花が終了した.雄花は開花後期に,両性花は開花前期と後期に認められた.花粉稔性試験では,平均気温が20℃以上で花粉の発芽が認められた.ニホンミツバチが訪花した両性花の花粉付着率は,4月30日,5月1日,5月5日の3日間の調査花数(n=570)中43%で,花房の先端部の付着率が高まる傾向が見られた.
ハウス栽培パッションフルーツ(品種サマークイーン)にニホンミツバチ選抜群を導入した結果,ニホンミツバチ区36.4%,人工受粉区40.4%と同程度の結果率が得られた.パッションフルーツの3本の柱頭が葯の方に湾曲する接近型の時間帯に,働き蜂を出巣させるための自動巣門開閉装置付巣箱を用いた.今回はセイヨウミツバチを導入し受粉効果を比較した.その結果,セイヨウミツバチ区30.7%,人工受粉区39.6%を示した.ミツバチ導入区は,人工受粉区に比較して結果率が低くなる傾向が確認された.果実階級では,人工受粉では,L果実が全体の41.6%を占めたが,セイヨウミツバチ区は2S果実が最も多く,ニホンミツバチの場合も同様の傾向を示した.しかし,果実品質の糖度,酸度,果肉歩合,果皮色で人工受粉区との差は見られなかった.
ブルーベリーについては,ニホンミツバチ,セイヨウミツバチ共に晴天の訪花は活発であるが,ニホンミツバチは悪天時にもよく活動することが再度確認された.ニホンミツバチはセイヨウミツバチより小型であるため,小花へ訪花時間は約1.5倍長かったが,小花への移動率が低いことが示された.悪天時におけるニホンミツバチの活動性は,天候の不安定な春季に開花するブルーベリーにとって,非常に重要な花粉媒介昆虫であることが示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] マンゴー'アーウィン'における3種のハナバチの訪花特性および受粉効果2007

    • 著者名/発表者名
      水野宗衛
    • 雑誌名

      熱帯農業 51・2(印刷中)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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