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2004 年度 実績報告書

脳・神経に特異的なアクチン関連タンパク質による遺伝子発現制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 16580070
研究機関東北大学

研究代表者

原田 昌彦  東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (70218642)

キーワード細胞核 / アクチン関連タンパク質 / クロマチン / 脳 / 神経 / 細胞分化 / 遺伝子発現制御 / クロマチンリモデリング
研究概要

ArpNαのターゲット遺伝子の検索
我々は、既に胚性腫瘍細胞(EC細胞)を神経細胞に分化誘導させた際に、未分化状態では発現していなかったArpNαの発現が誘導されることを報告している。ArpNαはクロマチンリモデリング複合体SWI/SNFの構成因子であると同時に、転写コリプレッサーCtBPにも特異的に結合する。そこで、ArpNαのターゲットとして発現制御を受けている遺伝子を検索する。CtBPがカドヘリン遺伝子の転写制御に関与することに注目し、ArpNα安定発現EC細胞ではN-カドヘリンの転写が昂進していることを示した。
ArpNαの神経細胞分化への関与の解析
未分化EC細胞でArpNαを安定的に発現させたところ、レチノイン酸での処理がない条件でも、細胞塊を形成させるだけで神経細胞様の形態を示す細胞が出現した。現在、これらの細胞における神経細胞マーカー遺伝子の発現の検出を試みている。
ArpNα、ArpNβ/Baf53特異的抗体の作成と、抗体を用いた解析
ArpNαに特異的な領域を抗原として抗血清を作成した。また、同時にArpNβ/Baf53に特異的な領域を抗原とした抗血清を作成した。これらがウエスタンブロットではそれぞれの抗原に反応することから、現在、神経細胞に分化させたEC細胞に対してこれらの抗体を用いた蛍光抗体法を行なっている。これにより、ArpNαおよびArpNβ/Baf53の機能比較などが行えると考えている。さらに、今後、免疫沈降法でタンパク質間相互作用を検出することを計画している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 細胞核におけるアクチンファミリーの多様な機能2004

    • 著者名/発表者名
      原田昌彦
    • 雑誌名

      蛋白質 核酸 酵素 49

      ページ: 543-552

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Fission yeast Arp6 is required for telomere silencing but functions independently of Swi62004

    • 著者名/発表者名
      Ueno, M.et al.
    • 雑誌名

      Nucleic Acids Res. 32

      ページ: 736-741

  • [雑誌論文] Molecular cloning and expression analysis of vitellogenin in scallop, Patinopecten yessoensis (Bivalvia, Mollusca)2004

    • 著者名/発表者名
      Osada, M.et al.
    • 雑誌名

      Mol.Reprod.Dev 67

      ページ: 273-281

  • [雑誌論文] クロマチン構造変換複合体によるゲノム機能の制御:アクチン関連タンパク質(Arp)からのアプローチ2004

    • 著者名/発表者名
      原田昌彦, 吉田貴人, 大渕恵理
    • 雑誌名

      日本農芸化学会誌 49

      ページ: 2061-2063

  • [雑誌論文] 核内アクチンファミリーの分子機能2004

    • 著者名/発表者名
      原田昌彦, 尾間由佳子
    • 雑誌名

      細胞核のダイナミクス (竹安邦夫、米田悦啓(編))

      ページ: 177-186

  • [図書] 細胞核の分子生物学 (水野重樹(編))2005

    • 著者名/発表者名
      原田昌彦
    • 出版者
      朝倉書店(印刷中)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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