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2004 年度 実績報告書

植物自己防御タンパク質のプロテオミクス研究

研究課題

研究課題/領域番号 16580080
研究機関九州東海大学

研究代表者

荒木 朋洋  九州東海大学, 農学部, 教授 (20193071)

キーワードキチナーゼ / 質量分析 / ザイモグラフィー
研究概要

植物タンパク質の網羅的解析法と内在性自己防御タンパク質の検出法の確立を目的として,1)種々の植物抽出液における2次元電気泳動条件の検討,2)2次元電気泳動上におけるキチナーゼタンパク質スポットの検出法の確立,および3)タンパク質スポットに含まれるタンパク質の微量構造解析法の検討を行った.すなわち,種々の環境変化(病原菌の感染やストレス負荷)に対して誘導される自己防御タンパク質を微量で検出・同定するため,植物タンパク質のプロテオーム解析手法の確立を行った.キチナーゼはSDS電気泳動後,SDSを除去して基質ゲルとインキュベートすることにより活性染色を行うことができる.この活性は基質ゲルで泳動を行うとキチナーゼが有するキチン結合ドメインの有無によって挙動が異なることを見いだした.この性質を利用して電気泳動と活性染色によるキチナーゼのクラス分類を可能にした.また,2次元電気泳動において,変性剤を含まない系を用いて電気泳動をおこない,活性染色することにより,2次元電気泳動においても活性染色が可能であることを明らかにした.したがって,これらの手法を組み合わせることにより,キチナーゼのザイモグラフィーによりクラス分類および酸性・塩基性キチナーゼの検出が可能となった.次に,2次元電気泳動によるタンパク質スポットの微量構造解析法の確立のため,質量分析機を用いたデノボシークエンス法の最適化条件の検討を行った.植物キチナーゼはゲノムが明らかでない植物種由来のものを解析する必要があるので,一般的に用いられるマスフィンガープリント法が用いることができない.したがって,ペプチド鎖内部のアミノ酸配列情報を取得する必要がある.そこで,断片化ペプチドのMs/Ms解析によるデノボシークエンス法の検討を行った.すなわち,インゲル消化におけるトリプシン濃度,アルキル化条件,抽出条件等を詳細に検討した結果,最適条件を確立することができた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] エレクトロスプレー質量分析におけるトリプシンペプチドイオン化に関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      荒木朋洋, 重留瑠璃, 高井良安希子, 鳥潟隆雄
    • 雑誌名

      九州東海大学農学部紀要 24

      ページ: 1-14

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 逆相HPCLカラムを用いたタンパク質プロファイリング2005

    • 著者名/発表者名
      荒木朋洋, 富田和臣, 鳥潟隆雄
    • 雑誌名

      九州東海大学農学部紀要 24

      ページ: 15-22

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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