研究課題
ポリシアロガングリオシドの合成法における技術革新を以下の2点で達成した。(1)ラクタム化シアル酸アクセプターを用いるシアリルα(2-4)シアル酸構造の効率的構築シアル酸の4位水酸基は、電子的及び立体的理由から反応性が低く、その効率的な構築は困難とされてきた。本研究では、ラクタム型シアル酸を受容体に用いることで、その問題点を克服した。次年度は、この結果を更に発展させ、シアリルα(2-4)シアリルα(1-6)グリコシルセラミドの全合成を達成する予定である。(2)新規セラミド導入法開発の検討ガングリオシドの全合成において、糖鎖構築後の脂質導入がしばしば低収率の原因となる。本研究では、その解決法として、分子内アグリコンデリバリーグリコシル化を鍵反応とする合成経路を考案し、その有効性を検討することとした。本年度の成果として糖鎖とセラミドをコハク酸によって結合させることに成功し、現在それを用いてグリコシル化反応を検討している。
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