研究課題/領域番号 |
16580097
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井上 和生 京都大学, 農学研究科, 助手 (80213148)
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研究分担者 |
河田 照雄 京都大学, 農学研究科, 教授 (10177701)
都築 巧 京都大学, 農学研究科, 助教授 (50283651)
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キーワード | TGF-β / in situ hybridization / リポプロテインリパーゼ / マロニルCoA |
研究概要 |
潜在型TGF-βの脳内での活性化機構 水泳運動を負荷することで橋・延髄、中脳、間脳においてMatrix Metalloproteinase(MMP)-9の前駆体が、および中脳、間脳で活性型MMP-9の量が増大していた。 TGF-β受容体の脳内での発現部位の検討 TGF-β受容体に対する免疫組織化学的およびin situ hybridizationによる検討を行なった。タイプ1受容体とタイプ2受容体の主な発現部位は室傍核であることが明らかとなった。 TGF-βの作用機構に関する神経化学的検討 TGF-βを大槽に投与した場合、視床下部外側野で細胞外セロトニン(5-HT)濃度の低下が、視床下部内側核では逆に5-HT濃度の増大が観察された。 脳内投与されたTGF-βの末梢組織に対する作用機構 TGF-βを大槽に投与すると下肢骨格筋でのリポプロテインリパーゼ(LPL)活性が有意に増大した。脂肪組織では変化は見られなかった。血中インスリン、レプチン、アドレナリン、ノルアドレナリン濃度に変化は見られなかった。同じく血中グルコース、乳酸濃度に変化は見られなかったが、ケトン体濃度の増大が観察された。 脂肪酸代謝の鍵物質であるマロニルCoAの量は、TGF-βを大槽に投与すると肝臓においては投与後15分、30分で有意な低値を示した。また下肢筋においては赤筋で投与後15分、30分で有意な低値を示したが、白筋では変化が見られなかった。
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