研究概要 |
1)初期面圧定数 M12およびM16ボルト用座金として、それぞれ縦・横・厚さが40×40×4.5mm,60×60×6mmの角座金のめり込み試験(床材はエゾ松)を行った。その結果、初期面圧定数は、床材の繊維直交方向ヤング係数と、床厚から概略的に推定できることが分かった。 2)剛体ばねモデルによる弾性床上板の線形曲げ解析プログラム 木材上の座金を弾性床上の板とみなせば、これは分布されたばね上の板曲げ要素の集合体で表すことが出来る。剛体ばねモデルでは各要素に対し剛体変位場を仮定するので、この分布ばねによる床反力を、要素重心に作用する反力に置き換えることが出来る。よって、すでに提案されている板の曲げに関する剛性方程式に、上記床反力の項を追加して、弾性床上板の曲げに関する剛性方程式を得た。 この方程式を組み込んだ剛体ばねモデルプログラムを作成後、M12、M16ボルト用角座金の初期剛性に関する検討を行ったところ、計算値は実測値に比較的良く適合した。それ故、本解析プログラムは、弾性床上板の線形曲げ問題に対し、適用性を持つことを確認した。
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