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2004 年度 実績報告書

フタバガキ科種(Shorea属)の多芽体および不定胚誘導法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16580129
研究機関東京農工大学

研究代表者

久保 隆文  国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (00015091)

研究分担者 中村 健太郎  住友林業(株), 筑波研究所, 研究員
荻田 信二郎  富山県立大学, 工学部, 助手 (50363875)
キーワードフタバガキ科樹種 / 多芽体誘導 / カルス誘導 / 細胞形態 / シュート化 / 発根 / 初期不定胚 / 植物調節物質
研究概要

1.茎頂および腋芽からの多芽体誘導条件の検討
S.multiforaについて、苗木から茎頂および腋芽を切り出し、滅菌後個体および液体培地(旋回培養)にて多芽体を誘導する試みを行っているところである。特に、MS培地を基本とし、窒素源の効果を調べたほか、サイトカイニン系のIBAやBAP,Zeatin,4PU等の植物調節物質の効果(濃度および組み合わせ)を検討している。
2.カルスの誘導条件、カルスの分化能評価法及びカルスからの初期不定胚の誘導条件の検討
S.multiforaについては葉を、Paraserianthes falcataria(追加)については種子胚を用いてMS培地にてカルスを誘導することができた。また、一般に用いられている生・乾重量法に加え、細胞形態、細胞質活性およびタンパク質活性の観察(DAPIによるオルガネラ染色、核染色による蛍光顕微鏡観察)によって、高い分化能を有するカルスの選抜を試みている。
3.誘導した多芽体のシュート化条件及び発根誘導条件の検討
誘導された多芽体については、シュート化の後に発根を試み、それぞれの条件を精査しているところである。特に、培地の改変、およびオーキシン類(NAA, IBA単独あるいは組合わせ)、サイトカイニン類の効果を調べている。発根の検討にまでは現在至っていないが、多芽体およびそのシュート化に関して成果が得られた後発根条件の検討を行うことにしている。
4.初期不定胚の成熟化条件の検討
S.multiforaの葉から誘導されたカルスには、予備実験で観察された球状の組織が認められた。この組織が初期不定胚であるかについて顕微鏡等によって確認しているところである。また、不定胚の発達を促すためオーキシンとサイトカイニンの効果、およびMS培地の改変の効果を調べている。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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