研究課題/領域番号 |
16580131
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
土川 覚 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (30227417)
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研究分担者 |
平嶋 義彦 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (30208821)
横地 秀行 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (60124723)
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キーワード | 分光分析 / 画像解析 / 多変量解析 / バイオマス / 廃棄物 |
研究概要 |
木材を建築・工業材料として利用する際には、防腐・難燃等の処理、接着・塗装剤の使用、あるいは塩化ビニルシートなどを複合させることが一般的に行われる。したがって、それらの廃棄・リサイクルの過程においても化学物質の種類・含有量などを正確・迅速・簡便に把握して、可燃・不燃の見極めや最適な利用法を考えることがたいせつとなる。本研究では、近赤外光照射によって得られる試料画像にケモメトリックス的な処理を施すことによって、目的物質の定量・定性分析を測定面全域にわたって行うとするケモメトリカルNIRイメージング法という新たな手法を構築し、これを木質系廃棄物の非破壊分析手法として適用することを目的として一連の基礎実験を行う。本年度は、ケモメトリカルNIRイメージング法の確立を目指して一連の基礎実験を行った。 まず、近赤外カメラシステムと画像解析ソフトウエアを組み合わせて、画像データの取り込みおよびその解析に関する予備実験を行い装置系の構成等を検討した。 続いて、いろいろな木質試料ならびに各種化学製品の近赤外吸収スペクトルを近赤外分光光度計によって測定し、それぞれの物質固有のスペクトルを確認した。また、分光光度計に組み込まれた判別分析ソフトウエアによって、これらの判別に適した波長を求め、1100nm,1430nmおよび1700nmの干渉フィルタを依頼作成した。 上記干渉フィルタを近赤外カメラのヘッド部に装着して試料面を観察し、最適な画像取り込み条件について種々検討した。その結果、塩化ビニールシートならびにプリント合板用化粧紙の存在状況が明確に判別できるようになり、さらに木材表面の含有水分やカビ等による汚れの分布に関しても、一定の判別能を持たせることができるようになった。
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